ストーンオーシャン 29話感想[病院の穴の中の旅客機と戦闘機の中で]ジョジョの奇妙な冒険第6部ネタバレ

2023年2月4日2023年4月9日

Table of Contents

ジョジョの奇妙な冒険第6部ストーンオーシャン第29話「アンダー・ワールド」感想

公式あらすじより引用

ヴェルサスのスタンド「アンダー・ワールド」の能力で、徐倫とエルメェスは墜落する飛行機の記憶の中に捕らわれていた。墜落まであと2分――刻一刻と迫る運命の時。徐倫が飛行機から飛び出して攻撃を仕掛けるも、記憶の外側にいるヴェルサスには届かない。外部からの助けを求めるため、徐倫はエンポリオへ連絡を取った。

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第29話ご覧いただきありがとうございました！！

プッチ神父の実の弟であることが発覚したウェザー・リポート、そしてウェザーの身に異変が…！！

次週も是非ご覧ください！！#jojo_anime https://t.co/Ozd3pBHjzT pic.twitter.com/b3SKdQ4g3g

— TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』公式 (@anime_jojo) February 3, 2023

過ぎ去った過去は変えられない!! ヴェルサス戦に幕

今病院の穴の中で墜落事故した旅客機にエルメェスが乗っている!! あたしは戦闘機だ!! 地面に激突する!! 脱出方法を探してくれッ!!

と言われて、即解決した天才児!!

奴の名はエンポリオです!!

いやまあ補足説明もありましたけれど

疾走感しかない墜落劇、これでDIO三人の息子との戦いに幕か

決着と思えばウェザーの記憶が回復

回復したら敵だったッ!!

息つく暇もないとはこの事ですね

世界一長い二分間だった……

DIOの子ヴェルサスのヘトヘトな人生

幼い頃冤罪、犯罪者と決めつけられ児童更生施設に送られたのが始まり

なんだか徐倫の過去と似てますね

徐倫も冤罪で捕まった過去が

徐倫は母に助けられ、来なかった父親・承太郎を恨んで親子関係がこじれてしまった

彼女以上に悲惨な幼少期だったヴェルサス

大人の決めつけってのは残酷…

決めつける奴が大嫌いなヴェルサス

度重なる神父の決めつけにキレ反逆

自身がDIOの目指した力、天国に行く能力を手に入れようと行動開始へ

彼の身体的特徴はニュー・プッチそっくり

同じ資格って事なんでしょうか

今度こそキレたプッチ神父

穏やかにヴェルサスを導き続けてきたプッチ

ですが反逆に激昂

ヴェルサスを藁の家だのと罵る有様

今回二対二ですが、信頼し合う徐倫＆エルメェスと対照的ですね

信頼の無さが対照的

スタンド「アンダー・ワールド」

大地の記憶、記録された事実を再生する能力

決まっているので変えられない

ですが徐倫達は「変えられない」事を利用し、逆転を決めました

奇しくも前回で神父が言ったのと近いですね

なるようにしかならない

ならば「逆らわない」のが大事なのか

次回悪魔の虹、ヘビー・ウェザーの恐ろしさとは…？

冒頭落ちていきそうな飛行機の中で

アナスイ『どっちの事を言ってるんだウェザー！』

略・ウェザー『違う…、三人の事だアナスイ！』

『徐倫と神父と、もう一人、敵が!!

　三人が近くにいるッ!!』

既に州立病院の外まで辿り着いていた二人

が、当の徐倫まさかの飛行機の中

事態がダイナミック!!

ダイナミック過ぎるぞ空条徐倫!!

キャビンアテンダント『お客様……』

『当機はまもなく現地時間2005年7月21日21時33分に地面に墜落致します…』

墜落まであと二分

略・徐倫『どうやら手っ取り早いのは!!』

『直接、あの本体を叩くしかなさそうだッ!!』

言ってまたも命綱をエルメェスに預ける徐倫

もはや完全に命綱要員である

ジョースター家が乗った乗り物は、大抵ブチ壊れるのが定めであるものの

既に落ちると確定とは手っ取り早い!!

遅かれ早かれ!!

エルメェス『え？』

『ま、待て!? 飛んでる飛行機のドアって、開けるとヤバいんじゃあねえのか!?

　確か気圧が……』

『!? ち…、違うッ？！』

『やれぇぇ!! 風圧を使ってそのまま突っ込む気だァァァーッ!!』

徐倫『オラァ!!』

気圧差で外に吸い出されるというならッ!!

その勢いを利用・加速し、敵本体に突っ込むという策だったんですね!!

さすが徐倫、勢い任せの人生!!

またも徐倫のスゴみ勝ち…？

飛行機の外で

徐倫『!?』

パイロット『メーデー！メーデー！ミグの野郎に発砲され着弾した模様』

徐倫が殴りつけたのはガラスでした

戦闘機風防の強化ガラス!?

つまり敵は、同じく「空」を墜落したものの記憶を呼び起こしたのか

空の防御は空の記憶で

結構色々落ちてるもんですわ

ヴェルサス『これで早くカタがついた……』

徐倫、今度は「墜落した戦闘機の記憶」の中に閉じ込められたと

旅客機から戦闘機へ

昔ミグ、ロシアの戦闘機に撃墜された記憶か

なんともタイムリーな…

パイロット『操縦席の後ろが撃たれているみたいだ』

『後ろの破壊状況を見てくれないか？』

彼は幽霊じゃない、再生された記憶に過ぎない

なので動じないし痛みも感じてません

どてっぱらに穴が開いてるのに

なんと冷静な………

徐倫『こ…、これは!?』

エルメェス『うおお!?』

アッと言う間の命綱切断!?

前回同様、必死に命綱を引っ張ったエルメェス

しかし墜落中の戦闘機では無理か

さすがに想定しようがない!?

ストーン・フリーのロープは切断、二人は別々の飛行機へ

昔ならここで徐倫が昏倒してそう!!

州立病院・穴の上

『こちらマッコイ巡査、今現場に到着した。ワケがわからん……』

略『?!』

しかし徐倫、外へロープを伸ばし無線機奪取

外のマッコイ巡査気の毒!?

底が見えない穴、意味不明な状況に困惑している暇もない!!

一般人はつくづく困惑ですわ

プッチ『空条徐倫は刑務所で鍛えられている……』

『お前への攻撃が失敗する場合のコトを予測していた…』

『この為に飛行機の外に出たのだ』

徐倫は最初から、無線機狙いだったと解説

解説しとる場合か!!

プッチ神父、前回からすっかり悟りを開いて言動がフラットになりましたね

これも「精神」が成長した為でしょうか

スタンドは精神力

スタンド変化が精神に影響を与えたのか？

プッチ『仲間に連絡されるぞ』

略・ヴェルサス『…うるせーぞ！まったくよォ～!!』

『俺は負けてるか!? え？神父さんよォ!! 俺は勝ってんだろうがよォ!?』

遂に正面きってブチきれたヴェルサス!!

礼儀正しい態度から一転

親父さんそっくりだぜ!!

幼い頃のDIO様も、貴族的なふるまいをしつつその下はド外道だったのですよね

お懐かしゅうございますわ

Aパートヴェルサスの生い立ち

『母親と義父にうんざりし、家出した…

　13歳

　ほんの数日のつもりだったが……』

ヴェルサス回想、もちろん実父を知らなかった

かつて「DIOの餌」だった母は生還

血を吸われ子を孕み、普通の生活に戻れた人だったらしい

母、若い頃は美人だったのかね

結婚して新たに女の子を二人もうけ、そちらばかり可愛がったのだそうな

今の夫の子ですものね

そういうものなのかもしれませんけれど

『空からスパイクが降ってきた』

略『自分にはかなり大きめだけど、スパイクのカチャカチャいう足音が心地良くて…

　気分良く歩いていると』

略『いきなり逮捕された』

親方！空からスパイクが!!

曰く盗まれたものだったらしい

それも途方もなく貴重なもの

そこまで騒ぎにと思いますが、いわく一万ドルもの品！

日本円なら軽く百万を超える品

そら騒ぎになるわ!!

女性判事『これは裁判ではありません』

『質問するだけです、いいですね

　君が盗んだのですか？』

曰く障碍者施設に寄贈されたもの

イチローがサインを入れた品

すげえよイチローは

家裁の判事は老婆、怖がらせぬようにか穏やかに「質問」してきました

これは間違いなく良い判事さん…？

ヴェルサス『俺は真実を答えた』

『空から降ってきたんです』

判事『恥を知りなさいッ!!

　障碍者から盗むなどとはッ!?

　少年更生施設で心を真っ直ぐにしてくるのですねッ!!』

確かに裁判じゃあなかった

家裁は状況証拠で決めつけ、両親も承諾してしまい更生施設送りへッ!?

どっちも違ってどっちもドクズ

家裁、何か嫌な事でもあったんでしょうか…

朝食にパスタ出されたとか……

『四か月後、偶然犯人が口を割り……』

略『俺が濡れ衣だと認められた頃には

　真っ直ぐに歩けない程

　身も心もズタボロになっていたッ!!』

皮肉、真っ直ぐにする為の施設で歪められた

あらゆる意味で家裁のミス

どんな扱いされたかは、徐倫の刑務所暮らしから想像がつくってもんですね

なお真犯人はビルの換気口から捨てた

それが何故か直撃したとの事

曰く「イチローのサイン付きじゃアシがつくから捨てた」そうな

そこに気付くとは………

余談。幼少期の冤罪

徐倫も、たまたま拾った財布を盗んだと誤解され警察に捕まっています

際し父・承太郎は「仕事」で来なかった

それが長い確執となりました

境遇が似てるのが因果

徐倫のが遥かにマシですが

『施設内の庭に何故か穴があって』

『それに躓いて転ぶと…

　ちょうど地面にビニール袋に入ったナイフが埋めてあってッ!!』

『手を突き刺した……!!』

更生施設では「何故か」運悪く怪我

それを隠していた、という16歳のハゲちらかした少年に逆切れされボコボコに

更に二週後、傷痕からミミズが!!

あまつさえ高熱が!!

どんだけ酷い目のフルコース

人生畳みかけてやがる…

『俺はそれ以来、社会から隠れるようにヘトヘトの人生を歩み始めた……』

ヘトヘトとかいう言語センス…

前回は「育ちがよさそう」に感じる知的な言い回しだったヴェルサスッ!!

ですがヘトヘトだったんですね

徐倫も幼少期に歪んだけどここまでは……

ジョルノといい幼少期が悲惨

『ゴミ捨て場の横で立小便をしたら…』

『ポロポロと壁が崩れて、女の白骨死体が顔をのぞかせた事もあったッ!!』

以上どうやらスタンド能力の暴走だったのか？

記憶を掘り起こすアンダーワールド

リキエル同様に無自覚な発現だったのか

ある意味DIOのせいなのかね

ジョルノの場合、無自覚に発現した能力がギャングを救い恩を与える事になりました

彼らはただただ不幸の原因か

『そして俺は今ッ!!』

『これまでのワケのわからない人生の意味がはっきりと解ったッ!!』

『能力！アンダー・ワールドッ!!』

限りないパワーを込めた発音ッ!!

プッチのおかげで、コントロールが出来るようになった

リキエル共々元々備えていた能力

プッチは、元々スタンド能力を備えた人間へ「ディスクを読み」助言も出来るんですね

神父らしい「導く」能力とも言える

『プッチ神父のおかげだから感謝しろと言うのか…？』

『違う…

　俺には元々父親

　DIOの血が流れているのだッ!!』

『神父…、お前が一体どれだけ偉いというのだ？』

『なんだったらお前もあの飛行機に乗せてやろうか？

　俺は失敗もしてないのに…

　何もしてないのに…!!』

幼少期、決めつけられて不幸になった

ゆえにプッチの、決めつけるような物言いが癪に障り始めたらしい

神父痛恨のバッドコミュニケーション

もっとも神父に言わせれば「なるようにしかならない力」というものがある

これも運命なんでしょうか

『無敵なのはこのヴェルサスだッ!!』

言い方が父親そっくり！

また幼少期に屈折し、上に立つ事に執着するのも父と似ています

遺伝というよりこれも運命的ですね

そういう血統なんでしょうか

『アンダー・ワールドは何でも可能なのだッ!!』

言って掘ってると「神父の記憶」を発掘

プッチはこの大地に立ってる

大地は彼を覚えている

ヴェルサスは、プッチという大地の記憶を再生し「胸のDISC」を盗んでしまいました

こんな使い方もできるんだ……

スパイクが降ったのは同様の現象？

『なんでこいつだけなんだ…』

略『DIOの求めていた能力を手に入れられないもんかな～

　俺だって資格はあるぜッ!!』

『俺だってDIOの息子だッ!!』

反感が高じ、成り代わろうと考えるヴェルサス

前回曰く彼とニュー・神父はそっくり

それはヴェルサスに、プッチと同じ役割を果たせるポテンシャルがある証なのか？

DIOを受け継いでる点は同じだから？

『ウェザー・リポートの記憶だ……』

大地の記憶、再生プッチから「DISC」を盗み出すヴェルサス

これはあくまで「過去の事実」

ですが記憶を閲覧できる

ここで閲覧し、ウェザーの正体と「利用法」を探り出していたんですね

過去の記憶を自由に閲覧とは無敵すぎる

『これを利用できねーもんかな～』

『天国へ行く能力が欲しいなぁあ～～～』

浅ましい口調、浅い願いで動き出すヴェルサス

ある面ではDIOに似てますね

父と似た強欲さ

誰もがそうなのかもですが

墜落中の徐倫

戦闘機パイロット『私は脱出なんかしなかった…

　する前に地面に激突したんだよ…

　それが事実だ』

『だからこの機から誰も脱出はしない』

エルメェスと別の飛行機、戦闘機に引き離されてしまった徐倫

こちらも脱出した事実はない

だから脱出できない

どこも事実さんは冷静だな……

超クールですわ

電話のエンポリオ『お姉ちゃんどうかしたの？』

幸い警察無線は、携帯電話にも繋がるタイプ

これが2012年の科学力!!

スゲーぜ！

徐倫『エンポリオォォォッ!!』

『今病院の穴の中で墜落事故した旅客機にエルメェスが乗っている!! あたしは戦闘機だ!! 地面に激突する!! 脱出方法を探してくれッ!!』

エンポリオ『……はあ……？』

ジョジョ史上屈指に意味不明な台詞

どうしよう事実しかない

事実だけを列挙するとこうもカオスな文面になるんですね

徐倫、もうちょっとこう……

どうすれば？

ヴェルサス『徐倫の死体は必要ですか？』

『戦闘機のパイロットは死体が全て回収されませんでした……』

『粉微塵でね……』

勝利を確信し、神父に確認を取るヴェルサス

俺は勝ったぞというアピールか

ただ認めて欲しい

神父にそれが解ればまた違っていたんでしょうけれども

エンポリオ『さっぱりわからない…』

略・徐倫『違う！エンポリオ！

　過去の事実にハマッているんだ!!

　墜落は決定されている!! 』

『方法は脱出しかない!! でも脱出できないんだ?!』

これが決定打となりました

さすがのエンポリオも、さっきの説明では理解できなかった

改めて説明した徐倫の勝利ですね！

説明力の勝利！

エルメェス『……え？』

ヴェルサス『……ン？』

略・徐倫『あんたの言う通り、ば、爆発しないわエンポリオ！』

『操縦して旅客機に突っ込んでも爆発しない!?』

助言は、戦闘機を旅客機に突っ込ませる事!?

ですがそれで死んだ事実は存在しない

だから死なないんですね

後は、戦闘機が墜落する前に旅客機に乗り移ればいい

これで「戦闘機で墜落死」は回避

ダイナミック交通事故!?

エンポリオ『するわけがないよ…』

『事実が墜落したっていうんなら、絶対に墜落するんでしょ？』

『その時までは

　お姉ちゃんが何やったって爆発はしないッ!!』

こともなげに言えるエンポリオの胆力よ

事実は変えられないから脱出できなかった

が、変えられないから脱出成功!!

この発想の転換!!

運命は変えられないが、やれる事をやるだけやれば道は開けるかもしれない事

今期終盤のテーマかもしれません

『今、幽霊のコンピュータで調べてるけど……』

略『その飛行機からの脱出は出来ない!!

　でも過去の出来事というなら

　その席に座ればきっと生き残れるッ!!』

本当エンポリオがいなければ即死でした

自己生存者の記録を検索

無事だった座席を割り出し、そこに座れば生き残る事が出来るのだと

道端にPC出してるのがシュール

プッチ『あれが空条徐倫だ…』

『ああやって自分の道を切り開いてくる…』

『さて。それでお前にちゃんとやり遂げられるかヴェルサス？』

ヴェルサス『（うるせェ～!! えらそうによォ～～～!!）』

徐倫への敬意でしょうか

謎の角度と冷静さで叱咤するプッチ

これはヴェルサス怒っていい

圧をかけるパワハラ神父

神父としては、どっちが勝っても構わないからこその態度

ジョジョ史上屈指の煽りスキル…!!

エンポリオ『あったよお姉ちゃん！生存者の二名の座席が当時の新聞に発表されているッ!!』

際しドーン！と書き文字が強調！

これこそジョジョ!!

アニメなのにわざわざ原作の書き文字を再現する珍しいスタイル

一期一話放送時が懐かしいですね

エルメェス『走れ！徐倫!!』

『敵が中に入ったぞォォォ!?』

『あたし達より速く座席に行き、座席を破壊するつもりだッ!!』

アンダー・ワールド『墜落まであと32秒』

『大した問題ではないのだ…、座らせなければそれでいい』

略・徐倫『生き残って!!

　本体に直接拳を叩き込むッ!!』

いよいよ怒りを高めていく徐倫!!

徐倫、飛行機を壊して敵スタンド進行を阻止

好き放題に壊しとるな!!

残り32秒!!

冒頭で残り2分、ここまで1分30秒しか経っていなかったッ!!

長いな1分30秒!!

アンダー・ワールド『座れるものか、後21秒しかない』

挟まったままカウントするU.W

視聴者視点の僅か30秒で、劇中は11秒も経ってしまいました

たった30秒で11秒も!!

エンポリオ『凄まじい不幸の中でたまたま起こった神さまの気まぐれ…』

『真空地帯なんだッ!!』

『座席に座ったら必ずシートベルトを締めてッ!!』

マジかよシートベルト大切だな!!

当時たまたま生き残りがいた

その事実が徐倫達の勝機

これもプッチ神父に言わせれば「なるようにしかならない」力

運命って奴なんでしょうか

徐倫が持つ「強い運命」のなせる業？

徐倫『どけェ!! この座席はもらうぞッ!!』

略・エルメェス『お前らは単なる事実だ！

　生存者という事実!!

　人間でもなければ魂なんかでもない!!』

『お前の本物はどっかで生きてんだろ!!』

なので容赦なく座席から押しのける二人

完全にヤクザ

この乗客は記憶、いわば「動画」にすぎません

Youtubeのように本物でも魂でもない

解っててもガラが悪い!!

さすが犯罪者!!

徐倫＆エルメェス『『!?』』

しかしどけたはずの座席に何故か女の子が

それも見るからに痛々しい…

これは良心が痛む…

『何シートに座ってやがんだ!?』

徐倫『ま、待てエルメェス!?』

略・女の子『ねえ…、看護師さんはどこなの…？』

徐倫『本物の子供だ!?』

『奴は病院の子供を二人、穴の中に突き落としやがったのかァァァッ!?』

包帯の女の子、次いで両足のない男の子

更に坊主頭の男の子!?

思うにさっき、徐倫が無線を奪ったやり口の応用だったのでしょうか

穴の外を活用し始めたヴェルサス

スタンドの「活用」か

ヴェルサス『座席の破壊なんか必要ない』

『空条徐倫、シートベルトを忘れるな？

　子供たちをどかして

　シートに座りなよ……』

『そうすればお前たちは助かる……』

追加を放り込むことで徐倫たちの脱出を阻害

単なる記憶なら良心は痛まない

本物なら話は別

それも子供を選ぶ辺り冷酷ですね

ヴェルサス『お前らの心には罪悪感が残る……』

『生き残る為に、子供の座席を奪ったという罪！

　その罪を心に背負って

　このヴェルサスに挑んでこなくてはならないのだッ!!』

『そんな奴に強い闘志が残っているか…？』

『アンダーワールドは戦闘パワータイプのスタンドではないが

　罪悪感で心の弱ったお前らを

　仕留めるくらいの事は出来るッ!!』

相手の潔癖さを勝因にしようとするヴェルサス

父DIO、最後の一撃を彷彿

その間、じっと見つめていた神父の心境は…？

今にもブン殴りそうな視線

プッチ神父、やり方はともかく行動原理は善意だから怒ってるのか？

それともただ見定めただけ？

エンポリオ『誰と話しているんだ!?』

略・エルメェス『座席に二人ずつで座るしかない!?』

徐倫『ダメだ！全員死ぬぞ!! きっと一人しか座れない!!

　しかも子供は三人だぞッ!?』

子供『あなた達の座席なの…？』

いつものふてぶてしい大人ならともかく

子供がまた揃っていい子…

義足の子、両足がなく歩くのも難しいのにすぐどきますと健気

女の子も顔が手術痕、できもので悲惨……

坊主の子は坊主……

死なせるには罪悪感が残りすぎる

ヴェルサス『墜落2秒前…、1秒………』

『墜落時刻』

エルメェス『ジョリィィィィン!?』

かくて冒頭から16分、長い2分は終了へ

墜落した結果は変えられない

ボヘミアン・ラプソディーで「ストーリー」は最後まで変えられなかったように

スカイ・ハイでスカイフィッシュは攻略できなかったように

これまた強力な即死系スタンドですわ

※トップに戻る

Bパートアイキャッチは「キッス」

攻撃力A、スピードA、射程距離A

持続力A、精密動作性C、成長性A

シールを貼ると二つに増える

剥がすと一つに戻り破壊される能力

精密性を除きオールAを誇る超優秀スタンド!!

スタープラチナは脳の針を正確に抜き、弾丸をつかむほど精密な動きをするのでタイプが違うとはいえ

驚くべきスペックの高さですね

プッチ『お前の勝利だな…、ヴェルサス』

『だが子供は三人だったぞ…、一人余計だった』

『お前に罪悪感はないのか？』

どの口がとは思わないではないも

言葉通り嫌悪し、咎めたのか

はたまたヴェルサスの器を測る為に訪ねただけなのか

前者なんでしょうか

基本的には善意で動いていますから

ヴェルサス『まさか』

『私のせいじゃあない

　徐倫が無線機で仲間に連絡したりするからだ……』

『生存者の座席を見つけたのは奴らだ』

『それにあなたの為にやった事ですよ、プッチ神父』

責任転嫁もはなはだしいヴェルサス

奴らが助かろうとしたから悪い

あなたの為だ

意趣返しでわざと言ってるのか、素で性格悪いだけなのか

薄っぺらいと評される一因でしょうか

プッチ『おい見ろ…、ヴェルサス』

略『…エルメェスのシールだ』

爆発後から平然と老人が登場

書き文字の存在感たるや

しかし問題はそこでなく、シールで「増やされている」ことなんですね

爆煙で姿が隠れていた

が、実はめちゃくちゃホラーな容貌でした

同じ顔が癒着してる!?

プッチ『生き残った老人……』

『生存者の事実は「何があっても生存した」という「事実」だ！』

『あれはエルメェスのシールだ!!』

『体を二つにして、その生存者の中に子供を隠したッ!!』

つまり子供二人を「生存者シート」に乗せた

これで二人生還

更に生存者をシールで増やし、挟み込めば「生存」できるという寸法か

これで三人目の子供も生還させた

生存者は必ず生存する

シートに乗っていなくても生存するって訳ね!!

安全地帯は「四つ」あった!!

ヴェルサス『エルメェスは…!?』

『生き残った女の間に…!?』

同じく生存者を増やし、挟み込み無傷だった

癒着してるよう見えるのが不気味

どころか完全に目がジョジョヒロインですわ

モブがする目じゃあない!!

ヴェルサス『だが徐倫はくたばったぞッ!!』

略・プッチ『私がお前なら、そんな安易なものの考え方はしないな』

なんで煽るんですかねプッチ神父！

さっきのでムカついてるのか

或いはただ単に、教え諭しているつもりなのか

どっちもありそうなのがプッチ

ヴェルサス『うおおお!?』

プッチに文句言おうと振り向いたのが運の尽き

エルメェスの口から糸が露出

その先は徐倫！

ヴェルサスの足を絡め、引っ張り倒してしまいました

拘束は徐倫の十八番ですね！

プッチ『……』

珍しく呆気にとられた様子の神父

徐倫は体を可能な限り糸にし、エルメェスの体内に入って難を逃れていた

まるで花京院みたいな真似を!!

妙に花京院に似てるな!!

エルメェス『糸になってあたしの体内に入って墜落の事実から身を守った!!』

徐倫『やれやれだわ……』

プッチ『空条徐倫は罪悪感で弱るどころか…

　お前に対する正義の怒りを身に着けて

　向かってくるぞ』

『どうする気だヴェルサス』

またしても他人事なプッチ神父

哀れヴェルサス、徐倫に宣言通り「本体」をボッコボコにされ戦闘不能

さすが徐倫！有言実行!!

殴られブッ飛ぶヴェルサス

プッチがスッと避けてしまうのが象徴的

用済み感がハンパないですわ

ヴェルサス『ぐわああああ!?』

徐倫『穴と共に過去の出来事を、もうお前に掘り起こさせたりはしない……』

ヴェルサスをタロットカードのように吊り上げてしまう徐倫

もう地面を掘れない

発動できない

アンダー・ワールドを封じへ釣り上げたのか

スタンドが別行動すれば可能でしょうが

プッチの判断、ヴェルサスの藁の家

エルメェス『そして遂に追いつめたぜ！プッチ神父よォォォ～!!』

『神父はあたしがやるのか!!

　それとも二人で仕留めるのかァ～ッ!!』

プッチ『どうやらヴェルサス

　お前の敗北のようだな』

『私に引き付けられる運命は、空条徐倫の方が強かった』

つくづくギャングだなエルメェスの口調はッ!!

対しプッチはまるで動じず

リキエルと話した運命

今期三人の息子が、とんでもない偶然＝運命により集まってきたように

徐倫も神父に引かれてるに過ぎない

だから動じないのか

リキエル曰く、プッチは強い運命が欲しい

ヴェルサスが選んだ飛行機事故に、奇跡的に生還者がいて徐倫を生還させたように

強い運命を彼女は持っている

その運命が、自分を押し上げてくれるとプッチは信じているんですね

徐倫が投獄された結果強くなったように

結果を得る為の過程になるのだと

ヴェルサス『ウェザー・リポート!!』

プッチ・徐倫・エルメェス『『『!?』』』

しかしさしもの神父も動揺させた一手!!

それはスタンドでなく、記憶DISCを放り投げた掛け声でした

まぎらわしいな！

ヴェルサスは自らのスタンドに運ばせたのか

ウェザーの記憶DISCを

プッチ『いつ盗った!? いま徐倫にフッ飛ばされた時にか!?』　

冒頭で「記憶」からDISCをとって中身を見た

そして今スリとったんですね

過去を経由し、現在の物品を盗めるわけじゃあないのか

あくまで記憶は記憶に過ぎない

プッチ『私に返すのだ!!』

『お前は何をやってるのかわかっていないッ!!』

ヴェルサス『悪いが俺は生き残るぜ……プッチ神父』

徐倫＆エルメェス『『!?』』

仲間割れを始めたプッチ組

プッチがヴェルサスを庇えばまた違ったのでしょうが

プッチは徹頭徹尾見捨ててた

ヴェルサスの外道さゆえというべきか

どちらも外道というべきか

皆違って皆外道

プッチとウェザーの兄弟

ヴェルサス『やっと俺は自分の能力に目覚めたばかりだというのに…』

『まっすぐに胸を張る事さえ出来なかったこの俺が！』

『やっと生きてきた意味が

　解りかけてきたというのに!!』

回想でヘトヘト、胸を押さえていたヴェルサス

胸を張れない象徴だったのか

ウンガロやリキエルは神父の為だったと発言

対しヴェルサスは我が強かった

どん底から這い上がる上昇志向

父親そっくりですわ

プッチ『お前はなにも解っていない!!』

『あいつは記憶なんか蘇ってはならないのだッ!!

　少なくとも後三日は!!』

ヴェルサス『俺はこんなところで終わらないッ!!

　俺だって幸せになる権利があるんだッ!!』

略・エルメェス『とっととそいつに止めをブチ込めェ!!』

略・ヴェルサス『さっきあのDISCを読んだから解るッ!!』

『あいつはお前らの味方なんかじゃあないんだからなッ!!』

略『自分で自分の能力を使う方法を忘れているんだ!!

　兄弟であるプッチ神父が封印した

　悪魔の能力をなぁ!!』

作中インチキくさいまでに強力なウェザー

ですがヴェルサスがそうなように、スタンドは使い方を学ぶ事で能力を引き出せる

記憶喪失は弱体化でもあった

あれで弱かったの!?

天候操作は応用域がハンパじゃないんですな

プッチ神父『既にDISCの事実を読んでいたのか…』

『ヴェルサスッ!!

　お前ごとき薄っぺらな藁の家が!!

　深淵なる目的の私とDIOの砦に踏み込んでくるんじゃあないッ!!』

顔に似合わぬ三匹の子豚ちゃんの引用…!!

見下してるなあ神父!!

ですがDIOは進化の為、プッチも彼なりの「大義」へ天国に行く方法を求めています

ただ幸せになりたいなんて薄っぺら

子供さえ見殺しにする外道

そんな侮蔑でしょうか

ヴェルサス『どうやら奴が思い出したようだぜ!! 見ろ…、来たぜ!!』

『「虹」だ!! 虹が出たぞ!!

　悪魔の虹ッ!!

「ヘビー・ウェザー」だッ!!』

略・アナスイ『ウェザー!? どうかしたのか!?』

三期で次回予告にも使われる「虹」

正体はウェザーの真なる能力

威力はお預けとして、当のウェザーも見違えるように狂暴化してしまいました

これが彼の本性？

味方ではないという彼の性質とは？

患者『なんなんだ？俺が座ってた椅子だぜ？』

略・ウェザー『気安く触ってんじゃあねえ!! 殺すぞッ!!』

奇しくもこっちも椅子取りゲーム状態

記憶が回復し倒れ込んだウェザーは、患者の男からベンチを奪ってしまいました

なんて椅子が生死に直結する回…

彼の「悪魔の能力」とは？

次回、第30話「ヘビー・ウェザーその1」

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