ジョジョ 6部 27話 感想[ウェザーの正体]神父が求めるもの ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン

2023年4月9日

ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン 第27話「スカイ・ハイ」感想

公式あらすじより引用

元恋人のロメオと再会した徐倫は、許しを請う彼からヘリコプターのキーを受け取り、プッチ神父が目指すケープ・カナベラルへと向かっていた。その道中、プッチ神父の存在を西の方角に感じ取る徐倫。進路を変更しようとしたその時、自分の意思とは無関係にまぶたがおりてくる奇妙な症状に襲われる。それはDIOの息子、リキエルのスタンド能力「スカイ・ハイ」の攻撃であった。

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第三の息子リキエルvs.徐倫! 奴はアポロ11号だ!!

まぶたがストーン!と落ちてしまう回

意外!それはスカイフィッシュ!!

ずっとメソメソしていたが急成長したリキエル

徐倫同様の精神成長か

互いに燃えるとかイカれてやがる!!

アポロ11号に例えるのがユニーク

そんな徐倫達のように「強い運命」こそ神父が求めるものだと判明

かつてDIOは運命的に敗北

後を継ぐ神父が求めるとは因果ですね

ウェザー・リポート、その正体

実はプッチ神父の実弟だと判明

に…、似ていないッ!?

ですがウェザーに「ジョースターの痣」が発現した事が、兄弟である証なんですね

濃すぎでしょ血縁!!

アナスイが疑ったのも一理あった訳か

ジョルノ、ウンガロに続く第三の息子

リキエルのスタンドは「スカイ・ハイ」

スカイフィッシュを操るとはユニーク

ですがその威力は絶大

彼もまた、どうもスタンド能力をコントロールできず不幸になっていたらしい

自分自身の力を制御できなかった

運命的に引き寄せられ、克服しようとする姿は主人公的でもありました

なんせ五部主人公ジョルノの兄弟だしね!!

そういう「運命」が大切なのか

プッチが求めるのは「強い運命」

徐倫はいわば主人公補正、強い運命がある

徐倫が投獄という不幸によって、結果的に精神を成長できたように

最終的にプラスにするもの

そういうものを神父は欲しがってるのかね

次回、第28話「天国の時 新月まであと3日」

いよいよ「天国」間近…!!

冒頭 ヘリコプター直行

エンポリオ『へえ~、これが自動操操縦かっ、なるほどね~

エルメェス『チョーシに乗ンなよ?

 “ヘリは落ちるもの”って、本には書いてなかったか?

それはジョースター家特有のモノでは

徐倫たち三人は、モトカレが譲ってくれたヘリコプターで目的地へ急行

ヘリコだ!ヘリコで急行だぜ!!

五部のナランチャなら喜んだでしょうね…

エンポリオ『このまま向かえば、ケープ・カナベラルには三十分でつけるけど?』

しかし徐倫、とにかく西だと強引

彼女もウェザー同様、神父と「DIOの息子達」をなんとなく感知

ジョースターの血ゆえでしょうか

スタンド使い同士以上に引かれ合っているのね

エルメェス『ン?』

エンポリオ『なんかおかしい…

 エルメェス

 僕の目が…、ちょっと……

僕のまぶたが降りてくるよォォォォ!?

突如、ヘリの中を走った謎の光

気付けばまぶたが閉じるわ、両目から出血するわの大惨事!?

やはり墜落

ジョースター家は乗り物運が悪い!!

直行は直行でも地面に直行よ!!

Aパート 何をされた?何がいる?

エンポリオ『やってるよ!

 自動操縦に…、しようとしているよォォォォ!?

三人揃って目から出血するスプラッターな冒頭!!!

ですが自動運転なら平気では?

思ったら、手動操縦になっていたのか

やっぱ自分で操縦したいもんね…

徐倫『おそらくこれは敵の攻撃…、けど! 何をされた!?』

まぶたが降りるという前代未聞のスタンド

ストーン!と効果音がシュール

徐倫、強引に両手でかっぴらき視力回復

まあワイルド!

また、そもそも「何かいるが目に見えない」のが原因らしい

色んな意味で見えない敵なんですね

エルメェス『やはり何かいるぞォォォ!?』

徐倫『オラオラオラオラ!!

得意の「糸の結界」を張って探知を図った徐倫

父の友、花京院を思わせる戦術ですね

が、糸にかすりもせず探知不可

見て駄目!触って駄目!

なんて贅沢な敵!!

その間も出血、失明しそうでハラハラしますわ

エルメェス『ヤツの位置さえわかりゃあああ!!』

徐倫『……ン、位置さえ解りゃ叩きのめせるか?

 この速さと方向さえ解ればッ!!

略『……よし! エルメェス、今ヘリのスピードは時速何キロ?

 170? 200?

エルメェス『!?

徐倫『このヘリを捨てるぞ!! エンポリオッ!!

エルメェス『何ぃぃぃぃい!?

徐倫の精神、ジョースターナイズされすぎィ!!

つまり敵は高速移動している

なら落下、こちらも高速移動すれば姿が視認できるという理屈なんですね

やはり速度…、速度は全てを解決する…!!

エルメェス『なるほど…、位置が解るぞッ!!』

略『い、一匹だけじゃあねー!?

狙い通り、敵を叩き潰したエルメェス

が、数えきれないほど出現

困惑してるうちに限界高度となって逃げる事を優先しました

考えていたんですね高度とか

徐倫『限界だッ!! あたしに掴まるんだァァァ!!

糸を大量に出し束ねてロープ

落下するヘリコに繋ぎ、減速に成功しました

徐倫達は着水して無事

ヘリコは大破

開幕五分で大破炎上!?

曾祖父ならニコニコ顔で買ってくれそうですけれども

エンポリオ『ま、まぶたが上がってるぞ!?』

幸い、ステータス異常・目は離れると解除

ホントどういうことなのか

またエルメェス、めざとくも「死骸」をしっかり掴んできていました

徐倫に掴まるだけでなく捕まえてた

タフな姐御ですわ

エルメェス『気を付けろ!! 攻撃はまだ終わってねえッ!!』

略『それに…、こいつスタンドじゃあねえ!

 生物だッ!!

つまり謎の生物を操るスタンド能力

同じくDIOの子ウンガロが、“他人の描いた絵のパワー”を利用していたのと同じか

他者のパワーを利用

だからこそ有効範囲も段違いに広い

応用的なスタンドですね

エンポリオ『あれ…? でも何かで見覚えが…?』

謎の生物は、まるで真っ白な男根のよう

或いは生きたスクリュー

プロペラのように高速回転して飛行しているんですね

エンポリオは物知りだなあ…

????『今まではよォ~』』

『車の運転さえ出来なかったんだ! このオレはな……

『でも

 だんだん集中できるようになってきたぜ!

 ヘリを襲えるくらいまでな~!!

言って堂々、姿をみせたDIOの息子リキエル

あふれる自信が所作に出てますね

第25話曰く暴走族、高速道路を逆走し分離帯に突っ込んだ男

集中できず運転に失敗しただけ

ここまでバイクで追い、上空のヘリコを襲わせていたと堂々宣言ッ!!

堂々とするとイケメンだ!!

徐倫『(コイツが感じていた存在の一つ! 神父の仲間かッ!!)』

ウェザー同様「息子」を感知する徐倫

DIOは百二十年前、ジョナサン・ジョースターの首から下を奪った

徐倫はジョナサンが生前遺した子の子孫

血統的には親戚なんですね

ご先祖様の子!

毎度ながら縁が強すぎる!!

回想 オーランド州立病院

プッチ神父『リキエル、DIOという男の事を考えろ……

 自分達の血統の事を考えろ!!

『父親を知らずに今まで過ごしてきた息子達よ……

DIOの骨、彼のスタンドと一体化したプッチ

その肉体はDIOに等しいのかもしれません

肩にジョースターの痣が出てますし

ある意味、父から子への言葉なのでしょうか

神父っていうくらいだしよォ~

考える事で精神力を引き出す

F.Fは「徐倫達を思えば勇気が湧いてくる」と言い、皆との思い出を大切にしました

徐倫は父・承太郎を想い強くなりました

同様にプッチは「お前たちは、DIOという素晴らしい男の息子だ」と語ったんでしょうか

お前たちは父なし子ではない

選ばれし者なんだと?

『両方のよォ~、まぶたがストーンと落ちてきちまってよ~…!!』

『いつもこうなるんだ……

肉体的な診断ではなんともない

なのにまぶたが落ち、呼吸が荒く何もできない

それを無様に思われている自覚、周囲の視線が症状を悪化

ウンガロもでしたが落伍者

そういう子が引き寄せられたんでしょうか

DIOの子なら無数にいそうですし

リキエル『最初は16の頃からだ!』

『学年末の試験の会場だったよ…

 クソ…、息苦しくなって!!

『周囲の人間のよォー…

 カワイソーとか知らんぷりしとこーって態度がますます俺を汗だくにするッ!!

 それ以来学校に行かなくなった!!

略『ストレスが重なるといつもこうなるんだッ!!

彼の症状は、パニック障害と酷似

ストレスが原因なのも同様

単に本当にそうなのかもですが

現代では薬、心理療法をセットで行うのが一般的であるようです

当人としては死すら感じるパニック

なのに肉体的には普通

そのギャップも辛い症状ですね…

リキエル『俺には何も出来ない!!

プッチ『ある!!

『お前にはあるのだ

 気付いていなかっただけだリキエル…

力強く抱きしめ、励ますプッチ神父

なんて頼もしいのでしょう

傍目に気色悪く、ボタボタ床に垂れるほど汗を流す彼を抱きしめた

なかなか出来る事じゃありませんわ

プッチ『……竿ロッズという生物のことを聞いた事があるか?』

『別名、スカイフィッシュともよばれる

『いわゆる未確認生物という奴だ…

 その生態や死体や残骸など

 ほとんどは未確認……

 テレビ局撮影隊がこのロッズを捕獲しようとしたが

 あまりにも早く飛行するため失敗……

『肉眼では認識できず、ビデオカメラでしか捉えられなかった

抱きとめリキエルのDISCを参照するプッチ

どうも能力の暴走だったのか

十六歳でスタンドに目覚め、コントロールできず「自分」を攻撃させていた?

結果パニック障害に見えていた?

スタンド使いにままある話

リキエル『……今、見えましたッ!!』

『俺のまぶたが上がったぞ!!

 あの生き物を利用できるのが

 俺の能力なんですね!?

見違えるほどハツラツとするリキエル!

今まで無自覚に自分自身を攻撃?

その制御に成功し、健康体に戻る事が出来たんでしょうか?

古人曰く病は気からってな!!

プッチ『(触れられたりしなかった…!? だがッ!?)』

他方、プッチは「ロッズ」の餌食

こちらは口に直撃を受けたか、口から血を流し歯を一本失いました

プッチでさえ初見では理解不能

さすがDIOの血統

リキエル『ロッズは俺の周りに、スデにいたって事か……』

略・プッチ『お前のスタンド能力を「スカイ・ハイ」と名付けよう!!

 よく調べるんだ、ロッズの生態をッ!!

 そして利用しろッ!!

リキエル『任せてくれ!! 俺は生まれ変わったッ!!

ウンガロは元々世間を憎んでいました

対しリキエルは、無力感に苦しんでいた時に「光」を貰った

だから神父の為に尽くすのか

口調も立ち姿も別人!

そら感謝するわ!!

リキエル『(もう舌をハアハア突き出した負け犬なんかじゃあねえッ!)』

パニック障害でハアハア息が荒かったリキエル

服が犬っぽいのは負け犬ルックか

今や堂々たる猟犬となった!!

徐倫『ロッズ?』

再び現在、油断なくジョジョ立ちで待ち構えるエルメェス!

そしてやっぱり知ってたエンポリオ

音楽室の本充実しすぎィ!!

エンポリオ『その謎の生態の肝は「エサ」にあるッ!!』

略『決して激突しない

 その飛行方法も

 そのエサの為にあるはずなんだッ!!

ロッズは何を喰ってるのかわからない

コイツは喰う為に、その最善の形として進化したはずなんだと

スタンド戦は敵能力解明が必須

今回、謎の生物だからこそ攻略困難なのか

何が「瞼を閉じる」のか?

リキエル『(近付いてこい! 空条徐倫!! エルメェス!!)』

略・徐倫『うっかり近付くなよエルメェス?

いきなりアテが外れるリキエル

悲しいかな場数の差

徐倫は、リキエルが姿を見せたのは「それが必要だから」だと解釈

まんま図星!?

先日、姿を見せたミューミューに油断して苦戦

その反省でしょうか

エルメェス『ああ、しかもヘリのような狭くて動けないところを狙ったって事は……』

『広い場所では

 それほど精密な攻撃は出来ないって事だ…

徐倫同様、驚くほど冷静なエルメェス

先のスポーツ・マックス戦は、復讐を果たしたい一心から暴走気味でした

対し驚くほど冷静

パンティあげようとした女性とは思えません

リキエル『!? クソ! バイクの下は湿地かよ!?』

そうこうしてるとバイクがズブズブと沈降

慌ててキーを探すも見つからず

せっかくキメたのに台無し!!

そうそう変われるものでもないのね

リキエル『!?』

エンポリオ『逸れた!

 空中で弾き飛ばしてるってカンジは全くないのに!?

慎重に距離をとりつつ、投石したエルメェス

通じなかったも能力の一端が判明

自動防御の類か

攻防一体とはズルいスタンド

エルメェス『石が逸れたってのは間違いだッ!!』

効果音から視聴者には明確

最初の石は、シールで二つに増やしたもの

シールを剥ぎ「復元」

石は一つに戻ろうとし、コース上のリキエルを強打!

既に歴戦の勇士の風格ですわ

リキエル『!? 息ができねェ…、まぶたがケイレンしてきた…?!』

略・エルメェス『コイツ!

 パニクって、自分の能力を操りきれねーでいるんだ!!

てめーは

 ここに

 ブッ殺されに姿を現したワケだなー!!

再びパニックに陥り、ロッズを操れなくなるリキエル

エルメェスも大概クチが悪いですね

初のスタンド戦と思えば仕方ないところか

リキエル『あった! キーはバイクについたままだった!!』

エルメェス『!? あたしの手が!?

しかしリキエル、キー発見で正気に

まるでかけたままの眼鏡を探すようなコント

ですが正気に戻った瞬間「攻撃」に転じ、エルメェスの指を無惨に折り曲げてしまいました

彼の精神は未熟

伸びしろが大きいって事なのね!

アポロ11号が到達させたもの

リキエル『1969年7月!』

『アポロ11号のアームストロングが

 人類初めて月面に立った!

 歴史的事件!

『俺は今まで

 それのどこが偉いのか、さっぱり解らなかったッ!!

『何故なら

 ロケットってのは科学者や技術者が飛ばすものだろう!!

 猿だって行ける訳だからなッ!!

唐突にひねくれた物言いをするリキエル

ですが実際、有人飛行の前に「猿」で猿体実験が行われています

飛ばすなら猿だっていいんです

ただ第一号は窒息、二号は落下死など悲惨な…

過去32匹が飛んでいるそうな

『だが…、俺はあそこにいるロッズ達を初めて見れた時その意味が解ったんだ!!』

『月面に立ったのは

 人間の精神なんだってな!!

 人間はあの時、地球を越えて成長したんだッ!!

『価値のあるものは精神の成長だッ!!

思うに人間、種族としての成長

元々ロッズという生き物がいて、リキエルは操る能力を持っていた

ですが操る精神力を持っていなかった

精神が成長し、操れるようになった

人類も同様、元々宇宙に出られるだけの「能力」は持っていた

科学者や技術者がいれば飛ばせる

だが彼らだけで飛ばせるかと言えば無理な話

様々な分野の協力が不可欠

それを「人類自体の成長」と解釈したのか

エルメェス『これはァァァ!? 腐ってる!?』

エンポリオ『血尿がー!?

 オシッコが血だらけだよォォォ!?

彼が使いこなし始めた途端、被害は一気に拡大

今度は二人がパニックになった!?

指を腐らせ血尿を出させる

悪い意味でバリエーション豊富!

オシッコ漏らしちゃった!!

リキエル『お前らが神父の成長の邪魔をするというのなら!』

『俺は熱した鉄のような憎しみと共に

 お前らを始末するだろうッ!!

立て直すどころか飛躍的に成長したリキエル!!

またすごい憎しみをぶつけてきた!!

成長を与えてくれたのは神父

神父が目指す天国とは「精神成長の極致」

そこで生まれるスタンド能力とは?

Bパート スタンド「スカイ・ハイ」

破壊力なし スピードなし 射程距離B

持続力C 精密動作性なし 成長性なし

意外や本体の主義に反し、成長する余地のない完成されたスタンド

射程距離Bは精密に操れる距離の事か

リキエル『始末するのは三人同時だ!』

徐倫『オラオラオラオラオラ!!

完全な自信を得たリキエル

大きく出ましたな

対しラッシュを放ちながら接近を試みた徐倫

が、途中で足が変な風に曲がり転倒!!

下半身までは守れなかった

勢いそのまま転倒も派手!!

エンポリオ『……体の中だ、身体の中に何かしなければ、勝手にあんな風には…!?』

そこでエンポリオ、腹の違和感に気付いた

彼の荷物は多くが「屋敷幽霊」

唯一実体がある、承太郎のDISCだけは腹に差していました

その部分だけ色が変わってないんですね

エンポリオ『ようやく分かりかけてきたぞ…!』

『お姉ちゃん、体温だ!

 ロッズは体温を喰ってる生きものなんだ!!

徐倫『!?

略・エンポリオ『本に書かれていた!

 人体の病気になった部分は

 他の健康な部分よりも体温が低くなっているって!!

体温を奪われた、低体温ゆえの不調なのだと

腎臓、指、足の体温を奪われ不調

まぶたの体温を奪われストーン!と降りていた

凍傷みたいなもの?

低体温による壊死が起きている?

『ロッズは! 他の生物の体温を自分の生体エネルギーにして活動している生物なんだ!!』

『近付くけど決して触れないッ!!

対象表面に接近し、体温だけを奪い取る生物

触れないから気付けなかったか

ある意味つつましい生態

ですが生物は、食事などで「体温を上げ」活動しています

そうした過程を省き体温だけを食う

なんて合理的な生物!!

リキエル『小僧…、お前物知り博士か?』

本当エンポリオは歩く図書館!!

憧れちまうぜチキショウ!!

実際「書棚の幽霊」を持ち歩いている訳ですが

刑務所内、スタンドによる空間で生まれ育った音楽室の幽霊暮らし

本だけが娯楽だったからか

リキエル『だがお前たちを病気にしたのは病死させる為ではないッ!!』

『ただ動きを封じる為!!

略『人間はただの一点の体温を奪えば死に至るッ!!

曰く脳幹の体温を正確に奪う為!!

首の後ろの第一頸椎骨

こいつもこいつで物知り博士だなァオイ!!

が、生態が解れば攻略法も解る

エンポリオは水中にもぐるよう指示

なんて頼もしい子!!

徐倫『違うわエンポリオッ!!』

『ライターよッ!!

言って受け取った徐倫、自らに着火!?

要は何かで覆えば体温を守れる

水だったり炎だったり!!

より前進する為に、潜るよりも燃える事を選んだんでしょうか

徐倫は「スタンド糸」を全身に巻いて着火

この糸って燃えるの!?

徐倫『これっぽっちの事ッ!! 今までの事を考えればッ!!』

『神父を追いつめる事を考えればッ!!

 大したことはない!!

リキエル『…!? こ、こんな女!

 こんな奴より

 俺の方が精神力は上だッ!!

オメーが下! オレが上だ!と思いたいリキエル

が、気圧されたのは明らか

再び自信がグラつき、パニック症状が出かけるリキエル

どこを狙えばいいかわからない

これで決着かと思いきや

徐倫『…星の痣?』

略・回想プッチ『自分達の血統の事を考えろッ!!

リキエル『…そうだ! 俺はもう…!!

皮肉にもリキエルの底力を引き出したのは徐倫

彼女が殴り、血統の証・痣が露出

モリモリ力が湧いてきているじゃあねえか!

選ばれた者と吹き込まれたのか?

徐倫『!?』

咄嗟にバイクのオイルを被り、自らも引火するリキエル

発火vs発火!!

イカれた対決!?

原作は、ガソリンによる京アニ事件より遥か前に描かれた物語ながら

問題視されなくて良かった…!!

リキエル『俺がお前と同じ状況になればッ!!』

『自分の体験で理解できるはずッ!!

略『俺の心はアポロ11号だ!!

『空条徐倫!! 俺はお前の上を行く!! うおおおおおおお!!

彼にとってアポロ11号とは精神成長の象徴!!

この地球をも飛び越える精神力の象徴か

彼はオドオドしていた自分を捨て、強くなる為に必死なんですね

徐倫にも劣らぬ執念!

徐倫『オラァ!!

以降、徐倫がいくら殴っても不発

間違いなくリキエルを殴ってるのに、手ごたえがなく困惑します

でもこれは徐倫の主観

傍からは別の風景に見えるのか

エルメェス『何してるんだ!? 奴がお前の後ろに回り込んでいるぞ!!』

リキエル『捉えられないか? 俺の姿が?

言って床をジタバタ転げまわるリキエル

シュールすぎる

ですが実際は違う

リキエルは自ら燃える事で「呼吸の為、口は閉じられない」と気付いたんですね

口の中にロッズを突撃させていたのか

結構小さいんだな……

リキエル『口の中には「視床」という目の神経に関係する部分が、上あごの上部にありッ!!

略『お前にもう俺の姿を捉える事は出来ないッ!!

やっぱりこっちも物知り博士じゃあねーか!!

口に飛び込ませ「目」を痛めつけた

結果ジョリーンの視界は歪み、あんなカオスが見えていたんですね

人体って不思議だなあ

リキエル『勝利者は俺だッ!!』

『もうパニックの症状が出たりはしないッ!!

 俺は今までの人生を取り戻すッ!!

俺はアポロ11号なんだッ!!

いちいちアポロ11号への執念が熱い!!

彼は取り戻したい

心の弱さで自ら台無しにしていた人生を楽しんでやるんだと

ある意味、徐倫と似ているんですね

徐倫は第一話、心が弱かった為に青春を奪われそうになった

あの時は自分の為に強くなろうと決意

が、今はもう違うのか

徐倫『……ならば見なくていい』

『口の中を狙われているというのなら、呼吸も必要ない

略『お前たちが何者か聞こう

『神父が今、何をしているのか…、聞こうッ!!

一周回って凪のように静かになった徐倫

今回冒頭のように、徐倫は「同じ血統の位置」を感じ取れるようになっています

その感覚に特化したのか

徐倫に勝とうと天井知らずに熱くなるリキエル

静かに己を研ぎ澄ませた徐倫

対照的な対決でした

徐倫『オラオラオラオラオラッ!!

エルメェス『……これほどまでの決意とはッ!?

 神父のところに行こうとする決意

 父親・空条承太郎から受け継ぎ

 目覚めた意志ッ!!

『これがかつてメソメソしていた徐倫か!?

リキエルは弱かった自分から生まれ変わりたい

対し既に生まれ変わっている

似た者同士

同じく元々弱かった、ですが幾度も苦難を越えてきた徐倫が上をいった形でしょうか

もう徐倫は自分の為だけに戦ってない

承太郎から継いだ意志

悪党をブチのめすジョースターの意志か

徐倫『!?』

リキエル『敗北だ…、俺の……

ボッコボコにされほぼ再起不能のリキエル

まさか「感覚」で探知とかチート

ですが神父戦は凄みで、以降もウェザー同様に「血」の探知に目覚めていた

視界妨害は悪手だったか

『だが神父を、彼の求める天国へ押し上げるのはこのリキエルだッ!!』

『俺は既に自分の身体をロッズで病気にした!!

略『もう苦痛も衝撃も感じていないッ!!

略『相討ちにならそれでいいッ!!

病気で痛覚を殺せば、倒れるまで戦える!!

スタンド・サバイバーと同じか

徐倫の第一頸椎、脳幹のあたりの炎を両手で鎮火させた

後はロッズで襲わせれば勝ち!

捨て身の執念ですね

自ら燃えた徐倫の上を行く執念か

徐倫『…このままブチのめすッ!!』

リキエル『うがあああ!?

エルメェス『徐倫!?

熾烈な捨て身合戦

どちらもノーガード、どちらの致命傷が先に決まるかの勝負

その点、徐倫が大きく不利でした

敵は一発触れるだけでいい

徐倫はいくら殴れば足りるか解らない!!

エルメェス『なんだとォォォ!?

先にスーッと起き上がったのはリキエル

さすが五部主人公ジョルノの異母兄弟

もしほんの少し違ってたら、ジョルノみたいに生きられたんでしょうか

終盤の精神力は並外れていましたわ

リキエル『……クソッ、体温を奪う為にせっかく後ろの灯を消したのに……』

『俺の手が…

 ちきしょう、手が麻痺しているから……

略『この指が、体温を吸い取る邪魔を…!?

略・エンポリオ『お姉ちゃん!

エルメェス『やったァ!! 徐倫だァ!!

火を消す為、そして継戦へ病になったのが仇

結果、徐倫の脳幹をリキエル自身が守ってやる恰好になってしまったんですね

勝つための捨て身が仇とは皮肉

エルメェス大喜び!

野球に勝ったみてえな喜び方!!

『だがお前…、わざと俺の手を首からどけずに叩き込んできたのか?』

『それとも単なる偶然か…?

首筋に手を置かれ、致命的な状況にされた

咄嗟に手をどかしてもおかしくない

だがちょっと考えれば、どかさない方が有利だと解る

そんな頭脳戦だったのか?

それとも偶然か?

徐倫『「偶然」よ、ギリギリだった…』

リキエル『俺がそう答えて欲しいと願う

 優しい答えだが…

 本当なのか?

考えてそうしたなら、判断力で負けたという事

ですが偶然なら運の差で負けただけ

私は偶然勝っただけだ、と慰めてくれるのか?

そう聞いているんですね

運命、プッチ神父が欲しいもの

リキエル『いいか…、俺はいま満ち足りている…』

『以前は

 車にさえ乗れなかったのに

 今はもう息苦しくなんかないんだ……

『神父が俺の欠けていた心を癒してくれたからだ……

 俺は神父の為に存在している……

『神父の身体の中には…

 脈々とDIOという男の意志が融合されて流れていて…

 それに引っ張られて

 神父のところに皆が集まっていく……

『全ては神父を「天国」に押し上げる為の運命なのだ…

『空条徐倫、それはお前にも言える

曰く、もし徐倫が「偶然」で勝ったというなら

お前が運命に必要とされてるからなんだと

前々回、プッチがウンガロに刺されても死ななかったように

運命はどんな偶然をも許容する

集まったのは三人の息子だけじゃない

徐倫たちもそうなんですね

『お前は神父の為のケープ・カナベラルに行くに過ぎない』

略『神父が求めているものはその偶然だッ!!

『お前に味方した「偶然」

 それが欲しいんだッ!!

『お前は誰より強い運命を持っているようだ…

 俺か? それともお前か?

 神父はより強い運命を持っている方に来て欲しいんだッ!!

『この世で

 もっとも強い力は

 計算なんかでは決してないのだからなッ!!

だから負けてもちっとも辛くない

自分が負ける事で徐倫が行き、徐倫が神父を「進化」させるのなら

なら負けてもいいんだって事か

大事なのは勝敗じゃない

たとえば第一話、徐倫は陰謀と冤罪で不幸

ですが、おかげで結果的に強くなった

神父もきっと同じなんですね

徐倫が勝ち、自分を追いつめるなら「その窮地が成長を促す」と解っている

徐倫とリキエルどっちが勝ってもいい

それが運命なのだから

リキエル『そして運命は集っていく……』

例えばアナスイが浮気され殺して投獄されたのも「運命」

最終的に神父を押し上げる「運命」

主人公補正みたいなものか

リキエル『あの男も特別だ……』

『神父はあの男の記憶だけ抜き取って

 刑務所でわざと生かしておいた…

 ウェザー・リポート……

徐倫『!?

略・リキエル『お前の為じゃあない

 神父の為に

 強い運命を持って来るんだ……

『プッチ神父の肩に新しく星の痣が出来た時

 きっとウェザーの肩にも

 同じ痣が現れているはず……、ふふ…

『ヤツは神父の実の弟だからな!!

言った瞬間、エルメェスに殴られ再起不能ッ!!

破壊力Aの直撃ィ!?

アナスイが彼を疑ったのは間違いでなかった

記憶喪失はDISCを奪われた

奪ったのは、生かしておく為だったんですね

ジョースターの血統による探知

三部の通りジョースターの肉体は引き合う

DIOはジョナサンの肉体ゆえ感応

彼の子供達も同様

徐倫もジョナサンの子孫ゆえ感応

プッチはDIOの意志と一体化した事で、ジョースター同士の感応も得た

ウェザーはプッチの兄弟ゆえ感応したと

そうはならんやろ…!?

エルメェス『こんな奴と話なんかしてんじゃあねえ!!』

『あたしの姉さんはッ!!

『DIOの骨を復活させたスポーツ・マックスに殺されたッ!!

 それも運命の為というのかッ!?

『ふざけるなッ!!

 神父はあたしに倒される為に居るッ!!

全てが神父の為の運命だというなら

エルメェスの姉は、スポーツ・マックスを投獄させる為に死んだという事

これまでの事件全てが神父の為?

自分の不幸も復讐も?

そんなの承服出来る訳がないんですね

エンポリオ『(リキエルの手を首からどけなかったのは、本当に偶然なのか?)』

『(それとも計算だったのか…?)』

『(徐倫お姉ちゃん最後まで何も言わなかった……)

さっきは偶然だったと認めた

ですが偶然なら、自分が勝つ運命って事になる

自分が運命の奴隷だと認めたくない

だからリキエルに再度指摘されたとき、再度答える事が出来なかったんでしょうか

普通「運命」は主人公側勝利の為にある

ですが本作の運命は…?

スカイフィッシュは自由だ

ナレーター『フロリダ州の交通法規には』

『ヘルメットを着用しなくても

 罰せられることはないという法律がわざわざ・・・・ある

『つまり、ヘルメットを被らないで死のうが

 個人の自由は尊重されるべき

 という解釈である

ロッズ彼らもまたあくまで自由だ……

『太古の昔より…、そして、これからも……

最後は再び自由となったロッズで

己の意志で、メットを被らず「自由」なライダーに襲い掛かり彼らを事故死

互いに自由ゆえの結末か

ロッズもライダーも法に縛られない

彼らを縛ったリキエルは思った以上に強力なスタンドだったのかも

或いはロッズは力を貸してくれただけだったんでしょうか

とてもスカイフィッシュな回でした

次回、第28話「天国の時 新月まであと3日」

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