ジョジョ 6部 28話感想[なるようにしかならない]という力ジョジョの奇妙な冒険第6部ストーンオーシャンネタバレ

2023年1月28日2023年4月9日

Table of Contents

ジョジョの奇妙な冒険第6部ストーンオーシャン第28話「天国の時新月まであと3日」感想

公式あらすじより引用

リキエルとの死闘を制した徐倫は、ウェザー・リポートがプッチ神父の実の弟という驚愕の事実を知る。その後、プッチ神父の気配を追って救急病院へとたどり着くが、そこで徐倫たちが見たものは、病室に深く掘られた巨大な穴。この中にプッチ神父が潜んでいると確信した徐倫は、それが罠であると知りつつ穴に飛び込む……

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第28話ご覧いただきありがとうございました！！

DIOの息子ヴェルサスのスタンド攻撃が徐倫とエルメェスを追い詰める…！！

次週も是非ご覧ください！！#jojo_anime https://t.co/ICV6fqi23F pic.twitter.com/IqIN5JrnHU

— TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』公式 (@anime_jojo) January 27, 2023

DIOの息子ヴェルサス！ヤクザ再来「アンダー・ワールド」!?

当機はこれから墜落しますはパワーワード

すっかり悟ったプッチとヴェルサスが好対

先のボヘミアン・ラプソディ―同様、決められたものをなぞるスタンド能力か

神父自身も流れに乗れと主張

たとえば徐倫が逃げるならそれも良しと

実際、阻止を図ったヴェルサスは反撃されダメージを喰らいました

曰く「なるようにしかならない」のだと

神父の悟りが奇妙ですね

アンダー・ワールド

DIOの息子だけに、ザ・ワールドを想起させるスタンド名

曰く地面の記憶を再生する能力

五部ムーディー・ブルースに似てますね

怖いのは再生した事実、たとえば「墜落する飛行機」に敵を閉じ込めるといった使い方

それは墜落したという記録の再現

変える事は出来ない？

ゆえに必殺の攻撃になりうるのが怖い!!

再生された記憶、再生されたヤクザ

エルメェスの仇スポーツ・マックスをも再生

再生怪人ってヤツだぜ!!

生きてるとしか思えないナマナマしさ!!

早くも能力を使いこなしてますな

足掻く若者

徐倫は、再生された記録から抜け出そうと奮闘

ヴェルサスもプッチの「流れに任せろ」という指示に反逆

自分の力で変えようとしている

その点は敵のヴェルサスも、徐倫と何ら変わらないのが面白いですね

先のリキエル戦にも相通じますわ

エンポリオ別行動中

承太郎の記憶DISCを受け渡すべく一時離脱

携帯を持たされ別行動中

キスされ、決意した姿がなんとも健気

冒頭スカイ・ハイ

リキエル『価値のあるものは精神の成長なんだッ!!』

徐倫『これっぽっちの事…

　今までの事を考えれば…、神父を追いつめることを考えれば!!

　大したことはないッ!!』

自身を燃やしながらこれを言える凄み!!

DIOの息子リキエル、承太郎の娘徐倫

二人の激突はより強い覚悟、精神力に勝った徐倫の勝利となりました

共に以前はメソメソしていた者同士

伸びしろで徐倫が勝った格好か

神父が目指す「天国」も精神成長の先を意味

リキエル曰く「大事なのは精神の成長」

それはきっと正しい目的意識だった

それだけに惜しいですね

リキエル『神父はあの男の記憶だけを抜き取って、刑務所でわざと生かしておいた……』

『ウェザー・リポート』

『へへ…、奴は神父の実の弟だからな』

本来もっとリキエルは語りたかったのでしょう

ですが激昂したエルメェスに再起不能

彼の言う運命論を認められなかった

気持ちは解るも勿体ない

リキエル曰く神父は「強い運命」が欲しい

ですが運命があると認めるなら

彼女の姉の死は定められていた事になる

姉を殺したスポーツ・マックスは投獄、神父によってスタンド能力を与えられた

だからDIOのスタンドが融合する事態となった

姉の死が今に至る引き金

それが運命だったなど認めがたい

ボヘミアン・ラプソディ―といい「決まっているものには抗えない」

果たして神父の求める運命とは？

Aパート 2012年3月20日

母親『ああマイク～!?』

父親『大丈夫…、大丈夫だ！』

脱獄三日目、徐倫の勘に従い一行は救急病院へ

25話で神父とDIOの息子達が出会った場所

ホント便利ですねジョースターセンサー

まさにファントムブラッド

一行リキエルのバイクをパクって移動した様子

乗り物を盗むのはジョジョの基本

徐倫『ここで決着をつけるッ!!』

余談ですが執筆は1999年から2003年

舞台は2012年とだいぶ未来

承太郎の娘世代ですものね

第一話とは見違えるほどの男前さ…!!

徐倫『あたしの父さんのDISCを渡してきてもらいたいの……』

エンポリオ『…僕も中に行く！』

略・徐倫『重要な事よ……』

お馴染みスピードワゴォォォン財団に電話して渡すよう頼む徐倫

別行動は危うい

が、今に限っては安全だという判断なのか

神父もまた徐倫を感知している

その傍にいると危険だと

エンポリオ『ン……』

徐倫『リキエルから盗った携帯があるから持ってて！』

バイクといい盗られてますねリキエル

エンポリオにキスして送り出す徐倫

第一期中盤、徐倫は「刑務所に留まってでも父を助けたい」と思うようになってました

彼女が「父を頼む」とは大きい

きっととても大きな頼み事なのでしょうね

ジョジョの奇妙な食レポ

プッチ『……すまないが、君に感想を聞かせて貰いたいのだが』

他方神父、優雅に昼食中

喰っとる場合か

すっかり体調が落ち着いたようで何より

プッチ『この料理の事だ…、一言で良い。君に食べて貰いたいんだ』

『ヴェルサス』

思わせぶりに現れた最後の息子ヴェルサス

足に弾丸を受けた為か車いす

リキエル程でないもイケメンですね

感想には個人差があります

プッチ『貝類が入っているとダメなんだ…』

『アレルギーで身体が受け付けない…』

ヴェルサス『…ン、これは白身魚です』

『魚の名前はヒラメ…

　アスパラガスをスライスしてカニ肉をすりつぶしたものを挟みこんで

　プリン状に蒸しあげたものです…

　貝類は入ってません』

プッチ『素晴らしい』

緊迫した雰囲気で始まった謎の食レポ

なんてスルドい味覚

白身魚と解ってもヒラメと特定、他食材まで言い当てるとはただものじゃないですね

この時点だと育ちがよさそうな印象です

素晴しい……

ヴェルサス『でも待ってください』

『ソースがついたものをもう一口頂いてもかまいませんか？

　ソースに微かな香りが……』

『ホタテ貝をペーストして

　生クリームなどを加えた疑いが』

食レポ探偵ヴェルサス

果たしてあーんして貰ったところ正解

ジョジョの奇妙な食卓 ～ヴェルサスの舌は騙せない～

嗅覚までも素晴らしいとは

またこの時、スプーンで掬うシーンが前振りになってるんですね

なんか居たぞ今！

プッチ『君の靴のサイズは27cmか？』

略『身長は181センチ？体重は72キロちょうど？服のサイズは52号？

　腕時計のベルトは穴二つ目？』

ヴェルサス『はい……』

略・プッチ『私に味覚が似ているな……

　面白い』

言って血圧を測ると、これもピタリと一致

そもプッチも貝類を感じ質問したのでしょうか

おそらく嗅覚も似てる

最後の一人だけに特別感がありますね

ヴェルサス『何が言いたいんです？』

『私はまだ、自分の能力を見ていません……、』

略『あなたの役に立ちたいのに』

兄弟同様、神父の役に立ちたいヴェルサス

なんて真面目そうな声音でしょう

というかマジ何を言いたいのか

何故一致しているのか

二人が出会ったのは運命だったと強く感じているんでしょうか

或いは神父の代わりになる素質？

プッチ『ン…、仕方がない』

『それはそれで構わないのかもしれないな』

プッチの不可解な物言いに困惑するヴェルサス

敵が来る

なら阻止すべきと普通は思う

能力が解らないなら知るべきだと普通は思う

そういう発想を越えたのか

母親『マイク～!!』

略・徐倫『ものスゴく近い…、この辺だわッ!!』

まさに扉の前までたどり着いている徐倫

余談ですが背景がめっちゃ似てます

すごく刑務所っぽい！

なるようにしかならないという力

プッチ『能力が見えないのなら、それはそれで仕方がない』

『なるようにしかならないという力には

　無理に逆らったりするな』

『天国へ行くという事は

　それさえも味方にするという事だからだ』

前回リキエルが言った「運命」の事か

流れに逆らわない

ですが「今、行動しなければ」と思うのは自然な事なんです

焦る心を自らの意志で抑え込む

それも精神力のなせる事か

プッチ『もしかしたら徐倫は、ここを見逃すかもしれないしな？』

んなわきゃないですわ

遠く病院の外、ヘリコの上からでも感知できた

今さら気付かぬわけがない

だから普通は焦る

焦らない精神力はただ者ではないのか

プッチ『それにしてもこの料理、貝類が入ってないというから注文したのに……』

『良かったら君が食べないか？』

敵が間近に迫っても動じない精神力

なるようにしかならない力に身を任せる神父

傍目には無為無策のトンマなバカ

ですが解った上でやれるというなら大した事なのか

だが同体質ならアレルギーでは？

「料理の下」から這い出したもの

ヴェルサス『…？』

？？？『ぼくは…、撃たれたんだ…!!』

『救急車に乗れたのは楽しかった！

　でも僕のパパは僕の事が嫌いなんだッ!!

　僕を撃ったのは…』

『僕のパパだッ!!』

這い出てきたのは冒頭、撃たれた子供マイクか

彼の怨念と共に銃弾が発射ッ!!

部屋の外にいた父へ直撃

父は、被害者面をした加害者その人だったのか

まるで幽霊が因果応報を晴らすスタンド

が、ちょっと違うようです

エルメェス『なんだ…、この病室の中はッ!?』

発砲元の病室をのぞき込むエルメェス

もちろんプッチ達の姿はなし

これで見つかったらマヌケってレベルじゃあないですね

いや見つかったのはマジですけれども

エルメェス『だが…、なんかスタンド能力っぽくない攻撃だ』

『本物の弾丸が発射されたみたいだ』

目の付け所がグッドなエルメェスの姐御

このスタンドは「らしくない」

大きな特徴ですね

思えば兄弟とも似てる

ウンガロは創作物が持つエネルギーを、リキエルは他の生物の力を借りるスタンドでした

純粋なスタンドパワーでないのが特徴

故にこそ強力なのも特徴

エルメェス『あの男は、何の為に撃たれたんだ?!』

略・警備員『早く避難しろ！

　俺は警察に連絡するッ!!』

不味いですよ脱獄囚の皆さん!!

客観的には銃撃事件

途端にあわただしく人々は避難へ

ただおかげで人払いされました

徐倫『……試し撃ちかも』

怖い想像をする徐倫

発現した能力を、試しに使ってみたのではないか？と

実際は暴発でした

当たらずとも遠からずというべきか

父親には当たってますが

エルメェス『これはッ!?』

状況を察し、扉を蹴破った徐倫

すると床に大穴が

まるでギアガの大穴。ドラゴンクエストⅢの

なるほどここに逃げこんだのか

物理的にはた迷惑な

徐倫『「移動」しているのよッ!!』

略『どこかへ「移動」していくのを感じるッ!!』

エルメェス『おい徐倫！

　その穴に身を乗り出すんじゃあねえ!!』

いきなり作画が濃くなった！

特濃!!

徐倫、咄嗟に穴に身を躍らせようとしてエルメェスに制止

穴はごうごうと風が鳴っています

底が見えないって怖い

エルメェス『いいかッ!! 賛成できねえぞッ!!』

『誰が見てもこれは罠だッ!!』

略『見極めるまで近づくんじゃあねえ!!』

徐倫ならそのまま突っ込みそうでハラハラしますね

幸い懐中電灯を見つけ観察へ

珍しく立ち止まる徐倫

エルメェスは貴重な外付け良心

徐倫『病院の庭の方向へ横穴が掘られているわ…』

照らしてみると案外そこまで深くなかった

敵はヴェルサス25歳とカルテも発見

当たり前ですが年上

DIO撃破時の承太郎は高校生ですし

あんな高校生いねえよ定期

エルメェス『改めて言ってやるがこの穴には入らないぞッ!!』

『出てくるのを待つんだッ!!

　或いはウサギのように追い出すかだッ!!』

略・徐倫『この穴の中で

　新月まであと三日

　待つつもりだとしたら？』

『いえ…、神父ならやりかねないが』

『このままケープ・カナベラルまで逃げ進むつもりかもしれないッ!!』

ドリル神父！

慎重論のエルメェスに、怖い予想をする徐倫

怖い予想を更に推し進めた!!

神父へ理解度の違いですね

彼もまた、目的まっしぐらな純粋さがある

手段というものを選ばない

徐倫と似てますわ

徐倫『三日たったら神父は確実に…』

『「天国へ行く」とかいう

　とてつもないものを身につけるッ!!』

そうなれば手に負えない

本作の天国とは、精神進化の行きつく先だとDIOは言っていました

それはスタンド強化に他ならない

精神力＝スタンドパワー

どんなものか解らないからこそ怖い！

『現在の神父の能力はッ!!』

『「記憶を操る」ホワイトスネイクに過ぎないッ!! 今なら勝てるッ!!』

『ヤツを止めるには今しかないッ!!』

『再起不能か…

　場合によっては殺害もやむをえないと思っているッ!!』

ホワイトスネイクに勝てるとは豪語したもの

もっとも既に変質しています

24話曰く既にホワイトスネイクではなくなっているのだと

その変化が精神をも変えたんでしょうか

とまれ「殺すつもり」は大きい

前回みたいに、全力でぶつかった「結果」ならともかく

最初から殺る気なんですね

徐倫『これを持って』

略『絶対に離さないでよっ！』

略・エルメェス『なんてこった…』

徐倫、命綱をエルメェスに預け穴の中へ

糸を束ねてロープ状にしています

それでも数メートルもつ

かつてF.Fと戦った際は、糸を出しすぎて身体がすり減ってしまっていました

かなりパワーが上がってますね

エルメェス『……？徐倫!? なぜ返事しないッ!?』

やがて徐倫は、穴の中でスプーンを発見

ですが「声が聴こえなく」なりました

当の徐倫、何故か飛行機の中に降り立っていたではありませんか！

地下のはずが空の上!?

状況がショートカットすぎない?!

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Bパートスタンド「アンダー・ワールド」

破壊力なしスピードC 射程距離A

持続力C 精密動作性なし成長性なし

本体はドナテロ・ヴェルサス

三兄弟揃って、父に似ず直接戦闘力は皆無

皆ひねくれた生い立ちのせいか

秘めた精神力こそ強いも、決して「まっすぐ」ではない

世の中への鬱屈した感情ゆえでしょうか

徐倫『こ…、ここは………、2005年!?』

冒頭、2012年と明記したのはこのフリか

幽霊に続き過去

気付けば2005年の飛行機の中!!

DIOの息子達はいずれも別格ですね

スタンド『"ロープを引きずってきているぞ"』

真っ暗な空を飛ぶ飛行機

徐倫は窓の外に、プッチとヴェルサスがいるのを視認

本体に声をかけるスタンド

意志があるタイプなのか？

徐倫『エルメェス！なんかヤバいッ!!』

慌てて引っ張り上げてくれと叫ぶ徐倫

怪訝そうな乗客

怪訝どころじゃあるまいに

幸い命綱は無事で、飛行機の壁を異次元のように突き抜けていました

完全に隔絶されてる訳じゃない

徐倫『引っ張り上げてくれェェェェッ!?』

久々の「糸電話」の能力

おかげでエルメェスに声が伝わりました

ですが意識せねば伝わらなかった

遮断効果は相当か

エルメェス『深い距離じゃあないはずなのにッ!?』

ロープを自分に括りつけひっぱるエルメェス

普通ならベッドにも括りつけそうなのに

体力すげーな姐御！

徐倫『!? エルメェス!! もっとだ!! もっと引っ張り上げるんだーッ!?』

飛行機の壁を貫通

そのまま機上に出た徐倫

この不思議さはスタンド能力ならでは

ロープ切断を図っていた敵スタンド

徐倫『オラオラオラオラオラオラオラッ!!』

敵は三兄弟唯一、人型ビジョンを持つスタンド

ラッシュを捌いて壁の中へ!!

さすがDIO様の息子!!

と思いきや捌いたのでなく、壁に逃げこんだだけだったのか

ステータス通り近接戦闘不可らしい

徐倫『!?』

壁に沈み込み、別の壁から現れるアンダー・ワールド

飛行機は「地中」を飛んでいました

雲がある真っ暗な地下

地下ゆえに壁があり、そこに逃げ込んでダメージを逃がせるんですね

モグラたたきとは厄介なスタンド

アンダーワールド『大歓迎だ』

『土足で入ろうが、アイサツなしで入ってこようがな……』

『私の穴に入って来るのは自由だ…

　だが、このピンと張られているロープも中に入れるようになッ!!

　ウリィヤァァァァッ!!』

まあ！掛け声がお父様そっくり!!

ここにきて、DIOの息子vs承太郎の娘らしい対決となりました

慇懃無礼にロープ切断を図るU.W

自由はリスクを負う

前回ラストのシーンみたいですね

徐倫『ストーン・フリー!!』

アンダーワールド『ギャァァァァ!?』

徐倫、なんと自らロープを切断した!?

のでなくロープの一部だけ切断

ロープは糸の集合体ですが、一部の糸にペンを括りつけて飛ばしたんですね

敵曰くピンと張ったロープ

だから切れば飛んでいく

武器になるッ!!

ダメージが反映されるヴェルサス

プッチ『おいヴェルサス。大丈夫か』

『スタンド能力に目覚めたばかりの君と違って

　空条徐倫は

　刑務所への経験で鍛え上げられている…』

『ちょっとした百戦錬磨って奴だ』

前回に続き、場数の違いが明白

良い言い方するなあ神父！

またウンガロも、一度破られたショックで再起不能に陥っています

ヴェルサスも大きく動揺

この辺は父親の若い頃に似てますね

プッチ『もう徐倫は相手にするな』

『今ので上出来だ…

　ヴェルサス

　徐倫がこの穴から逃げたいなら逃がしておけ』

略『後三日、ここで待てばそれで良いのだ』

徐倫の予想通り、待ちに徹する心積もり

またなるようにしかならない

ヴェルサスは逃がすまいとし、手痛い反撃を喰らいました

逃げるなら逃がせ

邪魔してもロクなことにならない

そういう運命だって事か

ヴェルサス『………!!』

しかしヴェルサスは反発

冒頭、スタンドを発現させたくて焦ったように

自分の力で切り開きたい

これが若さか

徐倫『神父がこの中に居るのを見たッ!!』

略『このロープを切られたらお終いだったッ!』

奇麗にフラグを建てる徐倫

徐倫達を「逃がす」と厄介な事になるのも確か

再び潜る気満々です

何とかする気ががムンムンわいてくるじゃあねーかッ！おいッ！

ヴェルサスの判断は割と常識的

プッチが異様なんですな

エルメェス『ハッ!?』

ロープにつかまっていた男『聞かせてくれよォ～

　ええオイ？

　エルメェ～～～～～ス！』

『今のご気分をよォ～！』

『この俺を刑務所の下水管に生き埋めにしてくれた…

　おめえの姉貴殺しの

　この俺に

　復讐できた時の感想をよォ～!!』

エルメェス『スポーツ・マックス!?』

噂をすれば影、前回で名が出たのが前振りか

ロープにもう一人掴まっていた

死んだはずのヤクザ！

幽霊ではない、と結構丁寧に教えてくれます

凄みがあるけど解りやすい…!!

『地面は過去の記憶を記録している』

『磁気テープのように…

　或いはデジタルカメラのように……』

『父親に銃で撃たれた少年が

　地面に倒れた事を

　覚えている……』

略『或いは下水管に生き埋めにされたヤクザの事を…

　或いは今から七年前

　2005年7月に地面に激突して墜落した旅客機の事を

　完璧に記憶している…!!』

エルメェス『は、離しやがれッ!?』

スポーツ・マックス『これがヴェルサスのスタンドだ…』

『アンダーワールドは地面からそれらを掘り起こす……

　記憶を掘り起こす…ッ!!』

動画のように記録を再生するスタンド!!

ですが怖いのは「記憶媒体」が地面、とてつもなく膨大な記録である事か

荒木先生曰く射程範囲は掘れる範囲

今は、このオーランド近郊の記憶を掘り起こしているとの事

なので刑務所の記録を再生できたらしい

エルメェス『野郎ォぉォ!!』

スポーツ・マックス『うばばばば!?』

再生されたS.M、やがて再生を終えはじめ崩壊

本物と同じくボロボロに

そこに拳を喰らい、粉々になって消えてしまいました

仇を二度も討つとは因果

エルメェス『うわぁぁぁ!?』

結果、足を滑らせエルメェスは落下

徐倫共々唐突に飛行機内へ

落ち着いたアナウンスされるのが不気味ですね

彼らは「記録」だからか

キャビンアテンダント『お客様…』

『当機はまもなく

　現地時間2005年7月21日21時33分に

　地面に墜落致します』

『全ての電子機器の電源をオフにし…

　シートベルトを

　腰の低い位置でお締めになってください……

　ちなみに私のお腹には』

『後ろの座席のお客様のお顔が、衝撃と共に突っ込んできました』

エルメェス『こ…、これはッ!?』

言って腹にメリこんだお顔を見せて下さる客室乗務員

恐るべきはプロ根性

奴は客室乗務員のプロだぜ!!

文字通り「現地時刻」に墜落するんですね

なんて冷静で的確な正確なアナウンス

徐倫『入り口を探せ!! エルメェス!?』

エルメェス『な、なんだここは!?

　幻覚なのか!?』

さっきと違い、完全に閉じ込められた二人

やはり命綱作戦は正解でしたね

正解でしたが時すでに遅し

ロープを切られたらお終いだった!!

徐倫『警官とか来てなかったかッ!?』

略・エルメェス『穴の外では

　お前の声は

　全く聞こえなかったッ!!』

繋がりを持って入らねば、外と隔離されてしまうんでしょうか

音すら通さない「再生」空間

入るのは自由

だが出られない

ヴェルサスの言った通りですわ

徐倫『オラァ!!』

キャビンアテンダント『お客様、天井を殴らないでください

　お静かに

　お席についてお待ち願います……　』

『当機はあと三分弱で墜落します』

徐倫『よし！機長に会わせろッ!!』

つくづく墜落に縁があるジョースター家

この血統、墜落に引力があるのか

天井は殴ればヒビが入る

ですが機長に会い、操縦して回避するのは不可能らしい

皆、一様に目が虚ろで不気味だ…

『無駄です』

『不時着できなかったから…、墜落したんですから……!!』

エルメェス『なんだぁぁ?!』

キャビンアテンダント『あたしたち、みーんな焼けちゃったんです……

　墜落した時…、爆発して……

　あたしの身体……!!!』

スポーツマックス同様、崩壊し始める記録達

みな一様に体が焼け、崩壊へ

それでも墜落するまでは死なない

だからか生前そのまま、焼け死にながら普通にふるまうのがホラーでした

ホラーですが彼らもまた苦しいのか

『すみませんお客様ッ!! 電子機器の電源はオフにしろと先ほど申しましたがッ!!』

エルメェス『ま、まさかッ!!』

『思い出してきた…

　ダラス行き2882便ッ!! 6,7年前、オーランド近くで墜落したんだッ?!

　こいつらはまさか幽霊!?』

老人『「記憶」じゃ…

　儂たちは地面が覚えている

　ただの「事実」…!!』

みな徐々に墜落時の姿へ

墜落した記憶なら、墜落前に死体に変わるのはおかしいものの

これは若干のブレか

彼らは幽霊でも人間でもないただの記憶

だからこんな姿でも「墜ちるまでは死なない」のでしょうね

記憶は生きものじゃない

どんな姿だろうとも死なないのか

ヴェルサスの本音

プッチ『さっさと墜落させる事は出来ないのかッ!!』

流れに任せろという言い分を一転させたプッチ

というのもウェザーが近づいてる為

実の兄弟なのに恐れている様子

同時刻、警察が走る中を堂々と歩いていくウェザー・リポートとアナスイが描写

こういう時ビクビクしたら負けなんですね…

堂々としてやがる…

ヴェルサス『……ごちゃごちゃうるせーんだよ混乱させやがってさっきから……』

プッチ『ン…、私の事か…!!』

いきなり空気が悪くなるプッチコンビ

ヴェルサスもですが、プッチもかなりドスを利かせてきて焦りを感じます

なるようになるって場合じゃあない

ウェザーは相当ヤバいのね

ヴェルサス『……アンダーワールドの能力は記憶を掘り起こす事』

『墜落時間は21時33分と決まっています』

『ですが…

　私はエルメェスの奴もついでに引きずり込んだ事を忘れないでください…

　あなたの為にやったことを……』

『任せてください』

墜落まで後二分

ジョジョ名物世界で一番長い二分の始まり

順調な時は従順だったヴェルサスですが、イラつくと途端に粗暴な素顔が明らかに

こういうところ父親そっくりですね

養子時代を彷彿とさせます

「記録された事実」は変えられない

墜落する事実は変えられない

ストーリーは変えられなかったボヘミアン・ラプソディーと似ていますね

また神父がいう「運命」とも相通じるもの

なるようにしかならないという力

ある意味、神父と戦う試金石でもあるのかもしれません

次回、第29話「アンダー・ワールド」

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