ストーンオーシャン 第31話 感想[誰が悪いのか]ウェザーの過去 ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ネタバレ
ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン 第31話「ヘビー・ウェザー その2」感想
公式あらすじより引用
1972年、生まれたばかりのエンリコ・プッチには双子の弟がいた。しかしその弟は死んだ赤ん坊とすり替えられ、兄弟は他人として別々の人生を歩むこととなる。時は流れ、神学の道に進んだ若きプッチの前に現れた、DIOと名乗る不思議な男。この奇妙な邂逅の翌年、プッチは実の弟、ウェス・ブルーマリン(ウェザー・リポート)が生きていることを知る……
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第31話ご覧いただきありがとうございました!!
遂に明らかになったウェザー、そしてプッチの過去…!!
来週もお楽しみに!!#jojo_anime https://t.co/Gn5yGnIcQY pic.twitter.com/e0cPrUwhon
— TVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』公式 (@anime_jojo) February 17, 2023
十六歳のプッチを襲った悲劇、ヘビー・ウェザー誕生の顛末
誰が悪い? もちろん私立探偵が悪い!!
ですが彼も、百年前は法律でさえあった「倫理」に基づいたもの
価値観が古かっただけなのか
皆、自分なりの愛に生きた結果なのが切ない
また記憶回復時のウェザーは暴力的
あれは怒っていた当時に立ち戻ったんですね
そりゃ暴れたくなるわという回
彼の願いは敵討ちと自身の死
ですが敵討ちだって誤解でさえある
彼もプッチも同じ人を愛した結果なのが切ない
ウェザー・リポート出生の秘密
生まれた直後すり替えられ、親と別人が育てた
養母は黒人と付き合っていた
16歳、実の妹と知らずペルラと相思相愛に
血縁と知るプッチは、妹を傷付けぬよう二人を別れさせようと手配
依頼した私立探偵が実は白人至上主義者
ウェザーを黒人の息子と誤解し私刑
彼が死んだと誤解しペルラ自殺、紆余曲折の怒りで「ヘビー・ウェザー」が発現へ
実は黒人でさえないのもミソか
自分こそ正しいという「思いこみ」なんですね
ペルラ死亡時、プッチが矢でスタンド発現
妹の記憶を留めたいと願い、記憶を抜きだすホワイトスネイクとなった
兄弟の繋がりでウェザーもスタンド発現
こちらは憎悪のせいかヘビー・ウェザーへ
元々「全てへの憎悪」
だから皆殺しにするスタンドとなったのか
二人の恋はロミオとジュリエットか
結ばれてはならない関係
彼が死んだと誤解し、後を追う展開もまんま
なおロミオ達は出会って五日間
二人のが二週間だから長いくらいなのね
ナレーション『彼女は、我が子の死を受け入れていなかった……』
生まれたばかりの赤子が死んだ
その悲劇に耐えられず、母は死んだ我が子を「別の子」とすり替えたと
理由がまた切ない
曰く過去、今まで何も良い事がなかった
赤ん坊は未来への期待
赤子の死に、己の未来も失ったよう思えたのか
どこの州は明言していません
この舞台もポイントだったんですね
なおフロリダは南東部
この盗まれた赤子が「ウェザー・リポート」
これが悲劇の始まり
よりによって「この女性」だったのも悲劇
偶然の積み重ねが過ぎる…
『その事実は、誰にも調べられなかったし…、疑う者さえも誰もいなかった』
あまりにありえない事態
ましてや1970年代
にしても5部ボスといい、出生に何かと因縁がありますね
運命がテーマな本作はなおさらか
Aパート プッチ少年時代
母『エンリコ、あなたには本当は弟がいたのよ。あなた達は双子だったの……』
略『お祈りして?』
『名前はドメニコって…、後からつけたのよ………』
幼少期、初めて弟がいた事を聞かされたプッチ
それが進路を決定付けさせたと
なお家庭は裕福
両親からも二つ下の妹からも、誰からも愛される少年時代だったそうな
幸福だったのも考え込んだ一因か
某ハサウェイ二話的に「暇な人」なのかね
思索できる裕福さがあった
1987年 プッチ15歳
『主よ、お教えください』
略『運命は何故、自分ではなく弟を選んだのでしょう?』
『何故、人には幸福と不幸があるのか?真の幸福とは……?』
DIOが目指す天国とは、真の幸福がある場所
プッチが幼少から求めていたもの
それがDIOと同じだったと
そんな二人が出会ったのは、まさに「引力」だと感じさせますね
純粋だった頃なのに胡散臭いな……
声のせいなのかな…
プッチの家はイタリア系移民
なんでも十八世紀、高名な聖職者を輩出
ゆえに反対もされなかった
彼は愛され、望むままに人生を選んでこれた
DIOの息子達と対照的
出発点が歪んでたのが玉に瑕
躓いた日 DIOとの出会い
プッチ『!? 誰だ!? 何をしている!?』
ある日プッチは、突き出た足に躓いてしまった
まさに「躓いた」
でも躓かなければ、ただの一方的な悲劇だったろうと思うと複雑
とまれ納骨堂で!! 寝てた男に躓いた!!
足が引っ込むのがシュール
プッチ『!?』
???『聖職者なのに人妻と不倫をして…、画家になった男の有名な伝記だ』
『教会に居る者がこんな本を読んだりするのか?』
ホントなんでそんな本を読んでたんでしょ
また画家への興味
ゴッホが好きな弟と似ているんですな
画家はフィリッポ・リッピ
有名なボッティチェリの師、フラ・アンジェリコと共に15世紀前半のフィレンツェ派を代表
面白い事にフラの方は敬虔な修道士
そっち聖人に次ぐ「福者」に列せられた程
対照的な生き方してたのね
『ここの納骨堂は日曜日以外は一般の立ち位置は禁止になっているッ!!』
???『太陽の光にアレルギーの体質なんだ』
『今日の日没は確か6時19分…、それまで家に帰れないのでそこで休んでたんだ』
1987年、休んでいたDIO様との出会い
何してんですかDIO様
言葉通りなら人探し、スタンド使いと「天国に行く為の友人」を求めての旅か
結構エジプトから外出してたらしい
『それに対し、僕に何かできる事は?』
DIO『別に……』
プッチ『そうか…、気の毒だね』
この対話が、DIOの興味をひいたらしい
親切さと柔軟さか
プッチは基本的に優しいし、ブッとんだ話もあっさり適応してしまう
スタンド使い向きの性格ですね
DIO『お前面白いヤツだな?』
どうにも美少女ゲーム的な発言!
おもしれーヤツ
CV子安氏って本当イケボ
自分は泥棒かもしれないぞと問うDIO
DIOは信頼できる友が欲しい
ですがどうしても疑ってしまうのですね
『たとえ悪魔だってそんなウソはつかない』
騙すならもっと上手い嘘をつくだろうって事か
聖書において人を騙すのは悪魔
悪魔でさえつかない
プッチ流の最上級表現なのでしょうか
略・プッチ『いや、違うんだ』
歩くのが不自由そう
曰く生まれつき左足の指が曲がっていた
これも「運命」か
もしも彼が素早く歩けないままだったなら
また別の事態だったろうに…
『私に躓いて転んだ事に、意味がある事を………』
プッチ『!? な、何を言って…!?』
DIO『君にこの「石の矢」をプレゼントしたい』
略『私は出会いを求めて旅をしている……
いつか私に会いたいと思ったら、この矢に気持ちを念じて呼んでみてくれ』
『何年先だろうと構わない』
『いいね?心に留めておいてくれるだけでいい……』
DIOは「弓と矢」の矢を渡して不可思議に消失
ついでに足も治していきました
吸血鬼能力の応用か
このように世界中に矢、スタンド使いを生む土壌をバラ撒いていったんですね
矢で呼び出すという話はここが初めて
相当に研究を進めていたのか
神学校時代、1987年プッチ15歳での出会い
やがて翌年「事件」が起きました
DIO様、百年の眠りから目覚めたあと結構あれこれしていたんですね
世界を見て回っていたのか
1988年 養母ブルーマリンの懺悔
女性『神父様…、聞いてください。私の告白を……』
当時プッチは神学生、神父ではありません
ですが掃除中にたまたま懺悔
彼女が一方的にまくしたてた為、つい聞いてしまったのが悲劇でした
ただただ聞いてほしかった
懺悔室ってそういうものなのでしょうね
自分の話だと気付いてしまうプッチ
スタンド使い特有の理解力
もし気付かねば…(以下略)
養母は病で余命いくばくもない状態
死ぬ前に話したかったのか
そして死ぬ前だから、養子当人に話せなかった
本当に「ついてない」人だ……
『幸せでした…、とても、立派な男の子に成長してくれました…!!』
彼女が身勝手なのは間違いないのでしょう
ですがちゃんと愛した
本当に真っ直ぐに育てた
きっとDIO様よりまともな家庭だったんですね
DIO様よりはッ!!
真実を息子に話しておくべきだと思った
ですが心が離れてしまうのが怖かった
特に「本当の親」は裕福
客観的に、息子は養母に人生を台無しにされたと言っていい
恨まれても不思議じゃaない
遺書を残すのがベストだったのかもしれません
ですが「話したかった」んでしょうか
誰かに聞いてほしかった
罪じゃないと言って欲しかった…?
養母『隣の町の大きな屋敷に住んでいる方です…
プッチさんという夫婦です……』
悪くいえば養母は自分の事しか考えていない
息子の未来を奪ってしまった
とはいえ不幸続きの人生で、最期は「息子」に見放され孤独に病死……
そんなの嫌でしょう
迷ったからこそ懺悔室に来たのでしょうし
本名「ウェス・ブルーマリン」
学友『やめなってェ~、きっと貧乏人の息子よ~?』
当のウェザーはバイト中
彼を気に入ったという女子と、やめろという学友が下世話な品定めをしてました
その一人がプッチの妹「ペルラ」
ですがお友達ってば性格も外見も下品
まるで女装のように見えます
きっと彼女ら金持ちの集まりなんでしょうね
友達は選びなよォ~
唐突な置き引きが!!
ペルラ、話に夢中でうっかりバックを盗まれてしまいます
カネ入ってそうなバッグだもんな!!
颯爽と缶ジュースを投げたのがウェザー!
缶はガラスに止められ当たらず
ですが犯人が油断した直後、第二投を「初弾」に命中させガラスを粉砕!
なんて正確な投擲なんでしょ!
野球で食えそう!!
ウェス・ブルーマリン『やっべえよォ~!?』
しかしヒーロー、第一声はこれ!
まずガラスを割ってしまった
そしてバイトはクビになるし、学校に伝われば次のバイトも出来なくなるだろうと
本当はバイト禁止なんだそうで
なのに思わず手が出ちゃったのか
『その時16歳。どこまでも純粋だったし、どこまでも正義を信じていた』
略・ペルラ『あいつが自分で窓を割った事にしてあげるっ!』
ウェス『ホント?』
過去形なナレーションが物悲しい
助けられたペルラは彼を庇った
良いことしたやつが辛い目に遭うのは良くないってのは私も思う!
ちょっぴり悪い気もしますが
これが二人の出会い
元々ウェザーってアダ名だったのか
アダ名の方が長いやないかいってのはご愛敬
恋に落ちたペルラお嬢様
目の具合など「兄貴」そっくり
顔が濃いなあ…
『エンリコ・プッチは思い悩んでいた……』
略・プッチ『もし皆に打ち明けなさいと説得できたとしても
僕らは…
弟はその事実を知ってなお
真の家族に戻れるものだろうか……?』
当然、聖職者としての守秘義務がある事
そして真実を話すべきかという事
真実を知れば、ぎくしゃくと不幸な関係になるだけじゃないかって悩みか
まして16の若者には重すぎる
神父って大変ですね
考えつつ帰宅、プッチ邸はメチャ広大でした
対しウェスは金がなくバイト生活
そら養母も悩みますわな
玄関にデカいシーソーがあるなんて!
シーソーでうわの空な妹を見つけるプッチ
優しく「何かあったのか?」と
いい兄ちゃんだ…
これが後にあんな残虐超人になるなんて…
プッチ『ン……?』
ペルラ『学校の成績が下がっちゃった……』
略『ボーイフレンドが…、出来たの…』
プッチ『あっ………』
ペルラ『知り合って二週間! すごく好き…、心が通じてるの! こんなの、初めて!』
プッチ『おめでとう、ペルラ』
兄に祝福され、パッと笑顔になったペルラ
素敵な恋をしたんですね
また、両親なら反対するだろうって話も兄になら打ち明けられた
兄弟愛も素敵でした
ウェスも咄嗟に赤の他人を守るくらい良いヤツ
いい家族になれたのもかもしれません
プッチが何も知らなければ
『エンリコ・プッチは
妹ペルラ・プッチに最後までウェザーが弟だという事を告げたりしなかった』
『ここから先に起こる事は、あなたに判断して頂きたい』
『これは、一体誰の罪なのか…』
『赤ん坊を取り替えた母親の罪か?』
『両親か?エンリコ・プッチか?何も知らない弟ウェザーか?』
まるでドキュメンタリーのような問いへ
それだけ判断し難い事
人によって感じ方が違うのでしょうね
様々な罪の積み重ね
まさに「運命」的
『驚愕と共に知ったエンリコ・プッチがとった道は
ただ一つだった……』
プッチ『妹を傷つける事だけは絶対に避けなくてはならないッ!!』
妹ファースト!極悪神父がこんなにも家族愛あふれる人だったなんてッ!!
ペルラは実の兄を好きになってしまった
近親相姦
きっと妹が不幸になると思えた
神学生、敬虔なキリスト教徒となればなおの事だったのでしょうか
遺伝的な問題が出やすいともされますし
『神学校に通ってるぼっちゃんだよねえ…?
こんな事していいのかァ…?』
プッチはバサァ!と札束を放り投げました
バサア!
お金持ち特有のアクション…!!
何でも屋の私立探偵に、何も聞かず二人を別れさせるよう依頼
ラブコメでたまにあるゴロツキによる妨害
大抵失敗するものですが…?
『あなたにして欲しい事は二つ
何も質問しない事…、この二人を別れさす事……』
略・モノローグ『それだけだ……』
『ペルラが味わうのはただの失恋…、致命的な心の傷とはならない…』
愛ゆえのおせっかい
ある意味プッチ神父の基本原理
このとき彼は、妹に「何も知らせない」事が幸福だと思ったんですね
その為に汚い真似をした
他人を使ったのは後の彼も彷彿
社会にとって最悪のしきたり
『彼の地獄耳を…
そして彼の心に潜む、この地方に百年前には法律として存在した
社会にとって最悪の……』
『古い、しきたりの事を……』
略・私立探偵『あいつは…、黒人の息子ッ!?』
二人がキスしてる場面を覗き見し、呟いたのはショッキングな一言
これをTV、配信で流しちゃった度胸……!!
黒人差別の醜悪さを描いた悲劇
かの有名なジム・クロウ法
1876から1964年にかけて存在した州法総称
黒人差別の法律
もっと言えば「黒人の一般公共施設の利用を禁止、制限した法律」
ちなみにリンカーンの演説は1863年
そもそも黒人でさえなかったという悲劇
実は養母は出産当時、黒人と付き合っていた
だから黒人だろうと結論
ですがウェザーはプッチ夫妻の息子
彼らは正義のつもりで「同胞」を一方的にボコボコにしてしまったんですね
あらゆる意味で誤った正義か
基本、アメリカでの黒人差別は南部諸州が主体
場所柄が前振りだったのか
南北戦争後も、南部では奴隷が重要な労働力と考えられていました
安い労働力でいて貰わねば困る人たちがいた
そこで差別が横行したと
しりつたんていは なかまをよんだ!!
この醜悪な行動力!!
いわゆるKKK、クー・クラックス・クラン
さすがにそれは憚られたのか、代名詞の頭巾はかぶっていません
原作では思いっきり被っていました
略・探偵『この俺にもチューしてくれよォォォ』
保安官『こっちの保安官サマにもよォォォォ』
保安官ぐるみだから余計にたちが悪い!
何せ百年前に「法」だった価値観
根強い「常識」なんですね
余談ですが酒を飲んでいるのは、その方がやりやすいからだとの事
罪悪感を和らげるため?
多くは普通の人だったという事なのでしょうか
探偵は最高にクソですが
略『こりゃお前の兄貴の依頼だッ!!』
悲劇の一因はこの我田引水も甚だしい発言
妹もウェザーもプッチのせいと誤解
この一言が無ければッ!!
無論、二人を別れさせろと依頼したのはプッチ神学生ですけれども
誰が予想できようかこんな事態
『スデに…、火を放ってきてやったぜ…』
ウェス『!? ……うおおお!!』
ウェスの雄々しい叫びが物悲しい…
本当に母を愛していたのですね
母は最期まで愛された
元々病で余命いくばくもなかった母は、放火で命を落としたのでしょうか
KKKは放火もよく行ったのだとされます
その絶頂期は1925年頃でした
『ウェザーか? ペルラか?
それとも…?
全員がただ、人を愛しただけなのに……』
『事実だけを語ろう……』
『愛は最悪の事態を引き起こした…
ウェザーは崖の上にロープでつるされそのまま放置された……』
いわゆる「奇妙な果実」
白人至上主義者による私刑は、しばしば黒人を文字通り吊るして処刑
その様が歌にもなったほどでした
養母もペルラもウェザーも皆「罰せられた」んですね
何も知らなかった恋人たちが不憫
ですが「無知は罪」なのか
『その時まで、彼女の心にはそよ風が吹いていた…
春の日差しのような恋……
しかし』
ペルラ『私の心の中にはもう、雨が降ることさえ…、ない……』
ナレーション『ペルラは崖の下の湖に身を投げた』
『まだウェザーに、かすかに脈がある事も知らずに……』
そんな二週間の恋
まるでロミオとジュリエットのような結末
色々な意味で道ならぬ恋
短期間で燃え上がった恋
そして死んだと誤解し、まだ恋人が生きているのに自殺してしまうという結末
ジョジョの奇妙なロミジュリでした…
Bパート プッチの後悔
プッチ『何故だ…!? 何故こんなことになってしまうんだ!?』
同じく「罰せられた」プッチ神父
彼はこの後も生きていく、その意味で一番重い罰を受けたんでしょうか
別れさせろと依頼したら妹が死んだ
妹の心を守る為に依頼したのに
あんまりな本末転倒
『何故、人と人は出会うのだッ!?
出会わなければこんな事にならなかったのに!?』
『やめろ…
やめろと言っているんだッ!!
妹に向かって十字を切る事なんかやめろッ!?』
『くそ…、ペルラの命だけは奪わないでくれ…!!』
『ペルラに罪はない!!
ペルラは恋をしただけなんだッ!!
命を返してくれるならなんでもするぞッ!!』
『呪われるべきはこの私だぁッ!!』
神父になろうとしたから懺悔を聞く事になった
懺悔を聞いたため二人を裂こうとした
そも出会わなければ良かった
ですがそれでも「妹」だけは肯定
恋しただけで罪はない
罪はないのに死んでしまった
冒頭「弟の死」に悩んでいた姿のようでした
何故、妹は「選ばれた」のか?
DIOの声『君は引力を信じるか?』
『この出会いに意味があるという事を』
プッチ『?!』
『君が望むなら…、私に会いに来い』
この声。リアルタイムな呼びかけだったのか
DIOはプッチの苦悩を理解
と共に、矢が発動して彼を貫いてしまいます
ホワイトスネイク発現
妹を想っての能力だったんですね
そんな危ないもんポッケに入れるな定期
五部曰く隕石で出来た宇宙ウイルスが宿った矢
古代人が作り上げた遺物
また勝手に矢が動き、発動した様は四部の吉良吉影と同じケース
彼も特殊な存在という事か
『だが君が望むなら
深く願うなら…
彼女の記憶は手にする事が出来るだろう、心の記憶を…
それが君の目覚め』
ジョジョの原則、命は戻らない
人は死んだらお終いなのだ…
その壁に足掻いて得た能力なんですね
記憶を得る為で、副次的に「精神力」であるスタンドまで抜けるようになったのか
また血縁に呼応してウェザーも能力が発現
すると彼が助かったのは素…?
とんでもねえ運命
後日 ヘビー・ウェザーの誕生
探偵『おい何者だァ!! 浮気調査してやった間抜け男かァ!!』
言って拳銃で脅す腐れ外道
まあ相手も拳銃を持っているかもしれないし!!
探偵といえば浮気調査
性格も相まって相当恨まれていそう
しかし銃を持った腕にカタツムリが大繁殖!!
グロテスク!!
ヘビー・ウェザー本当グロテスク
『あんた地獄耳なんだろ…、なんでカタツムリが急に湧くようになったんだ…?』
『どこからカタツムリはやってくる…?』
『俺の周りにだけなんだ……』
探偵の背後に突然現れたウェザー
怯えた探偵は、彼を「カタツムリ化した腕」で撃とうとして暴発
元凶があっけなく死亡
本当あっけない
直接の復讐に一切「達成感」がなかった
これも暴走の一因でしょうか
『弾丸の火薬から水が……!!』
略『なぜ俺は生きているんだッ!!』
銃を奪い即座に自殺を図ったウェザー
しかしさっき撃てた銃は、彼の時だけ火薬が湿気って死ねませんでした
無自覚なスタンド能力のせいでしょうか
スタンドに守られてしまった?
『ウェザーは怒りで満ちていた…』
『自分をこんな目に遭わせた世の中の奴らに
自分が生きている事に
そしてペルラを死なせてしまった自分自身に………』
『ウェザーは、ペルラの事を知ると崖から飛び降りた』
『だが…、何故か突風が吹き、そのまま湖にも飛び込んだが
波が起こって押し戻されるだけ……』
『何故…、ペルラと共に死なせてくれない…!?』
銃弾の湿気といい天候操作が起きたらしい
単に制御できていないだけか
はたまた無自覚に、死にたくないと思ってしまっているのか
ともあれ余計に追いつめられたんですね
本当は後を追うつもりだった
恋人そっくりですわ
ナレーション『彼の怒りは絶望の怒りだった…
この街に限らず
彼は全ての人々を憎み始めていた……』
その憎悪が、皆殺しのスタンドとなったのか
天候操作による無差別虐殺
それにしては不可思議な能力ですね
彼自身、何故だと「疑問」が尽きない事が「謎の現象を起こす」力となったんでしょうか
ただただ「解らない」という精神性?
ウェザーvs.エンリコ・プッチ
『何故カタツムリなのか、どこから湧いて来たのか…、説明できるものは誰もいなかった……』
唯一、ウェザーの仕業と理解したのはプッチ
彼は能力発動の負荷で四日間昏倒
カタツムリだらけ!!
人の形をしたカタツムリ集団がホラー
『私が記憶を望んだように…
ウェザーは無意識にこれを望んだのだ…』
『このカタツムリが私の手を這い上って来るようなら…
弟を始末しにいかなくては……
これからは何でもするぞ』
『たとえ殺人だろうと……』
すっかり吹っ切れてしまったプッチ
現プッチ神父の原型!!
幼い頃は弟の死を知り、運命や幸福に苦悩
ですが神父を志した事が悲劇を招き、邪魔する奴は殺してでも追求する覚悟となったのか
クヨクヨ考えるだけでは駄目なのだと?
『きっと彼なら答えを知っている……
それを知りたいッ!!
その答えこそがこの世の最強のパワーであるし』
『真理に違いないッ!!』
ダイナミックな論理の飛躍!
かくて12話及び13話のように、天国へ行くという解決策を聞かされたと
最強のパワーとはやはり運命?
運命ゆえに人は出会う
各スタンド以上にどうにもならない力、抗えない最強のパワーなのだとも感じます
今は「運命」を利用しようと徐倫達に期待
窮地も切り抜ける強い運命
プッチが彼女達をも切り抜ける「更なる運命」を実証できるなら
最強の運命となりうるのか?
ウェザー『満足か…?
あんたの妹ペルラは、あんたの依頼でこうなったんだ……
そして…、怒りは収まらない』
『このケリはつけさせてもらう…!!』
プッチ『違う』
『私はお前の兄だからだ』
ウェザー『!?』
唐突な告白はプッチの特権
何言ってんだ状態!?
ウェザー主観では、諸悪の根源はプッチ神父
しかしここまで、プッチ主観で事件を見てきた今となっては複雑ですね
彼は独りで秘密を抱え込もうと悩んだ
直接原因は思いもよらぬトラブル
彼も妹を愛していただけなのに
『ウェザー! お前には消えてもらうッ!!』
『ウェザー
お前は邪魔な人間だ…
消え失せろ。虹と共に、ペルラと全ての記憶と共に……
思い出のない人間は死人と同じだ』
『生きたまま死ぬがいい』
邪魔するなら容赦しないのが「プッチ神父」のスタンス
その犠牲者 第一号がウェザー
ですが敢えて殺さず、自分の目が届く場所=刑務所に収監させるに留めました
特に記憶を抜いた直後は無気力状態
いつでも殺せた
殺さなかったのは情だったんでしょうか
現在 ウェザー・リポートの願い
ウェザー『俺の唯一の生きる希望は…、奴との決着をつける事だ!』
アナスイ『お前…、蘇ったのか!?
自分の過去の記憶が!?』
前回、殺人鬼同然に荒れ狂っていたウェザー
記憶を抜かれた直後のテンションか
元凶プッチを殺す
そう決意、自暴自棄になっていたが為だったと
だいぶ冷静さを取り戻した「ウェス」
死にたい気持ちまで蘇ったか
『行っても無駄だし、何よりも…、俺を殺す奴がここにいなくなる』
アナスイ『!?』
ウェザー『俺を殺すんだ、頼むぜ……、アナスイ』
ウェザーが死ねなかったのは多分スタンド能力
湿気も突風も波も「自然現象」
ですがスタンド能力者アナスイなら、問答無用で殺してくれると期待してるんですね
未だヘビー・ウェザーも制御できていない
大量殺人を犯している
果たしてウェザーの行方は…?
現在 マイマイカブリだ!!
エルメェス『マイマイカブリって言うんだッ!! この虫の名前はよォ~!?』
略『どうするよ!? 徐倫!?』
徐倫『車の中だろうが外だろうが、どっちみち…、食われ終わったら終わりだ……』
『食われながら行くッ!!』
『ウェザーの下までッ!!』
こっちはこっちで方針が逞しいッ!!
見てくださいよ! ヴェルサスなんか怯えているじゃあないですかッ!!
徐倫一行はクルマを奪って一路ウェザーへ
前回曰く彼を殺せば止まる
徐倫曰く、ヴェルサスに「掘って」DISCを抜かせりゃあなんとかなるかもしれねえッ!
盗んだクルマで走れ徐倫!!
踏んだカタツムリも人だったかもだけどッ!!
男達が運命だの、殺してだのウダウダ言ってる中突っ走るのがスガスガしいですね!!
儚く身を投げたペルラとも対照的
最も第一話はウジウジ
精神成長の権化みたいな女ですわホント!
養母・実母・プッチ・ペルラ・ウェザー
いずれもただ人を愛しただけ
誰が悪いとも言えない話なのね
養母は元凶でウェザーとペルラは何も知らない
とはいえ「養母」がいたからこそ、今のウェザーという人格は成立したのでしょうし
ウェザーもあまりに知らなすぎる
プッチ主観で描かれたのもミソ
ウェザー主観なら完全にプッチ悪党物語だったでしょうから
ウェザーの願いは仇討ち、そして自分が死ぬ事
ペルラの死を自分のせいと思ってる為
なのに不思議と自害できない
以前プッチが、DIO三人の息子を引き付けたように「運命」で死ねないのでしょうか
プッチの辿った酷い偶然も「運命」か
次回ウェザー三部作完結編…?
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ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン 第29話「アンダー・ワールド」
ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン 第30話「ヘビー・ウェザー その1」
ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン 第31話「ヘビー・ウェザー その2」
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ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン 第33話「新月の重力」
ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン 第34話「C-MOON その1」
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