葬送のフリーレン 第25話 感想[エルフの寿命]フリーレンを殺すのはフランメの遺産 ネタバレ

2024年3月8日

葬送のフリーレン 第25話「致命的な隙」感想

公式あらすじより引用

第二次試験の合格条件であるダンジョン最深部に行くには、フリーレンの複製体を倒さねばならなかった。複製体を前にしたデンケンやラヴィーネたちと合流したフリーレンとフェルンは、魔法使いたちそれぞれが持つ情報や知識で、複製体打倒の作戦を立てる。その中でフリーレンの脳裏に浮かぶ記憶とは…。

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試験編8 vsフリーレン複製体!! 師匠の遺産とゼーリエの予言

葬送のフリーレン 第25話 感想

千年前、フランメが魔法普及の夢を果たした

それが回りまわって複製体フリーレン撃破!! …へ?

師匠の遺産というべき勝利か

もっともフランメが最初に願ったのは少女時代

少女の夢が最強の魔法使いを殺す力へ

人の夢ってとんでもない

大師匠ゼーリエ、口では嫌うもフランメの夢を事細かに語るのが切ない

フランメを育ての親同然に見守ってきた大師匠

フリーレンとフェルンそっくりか

本作エルフは指輪物語のような不死

ゼーリエ曰く寿命がなく永遠に近い

殺されない限り不老不死か

実際、四話でフリーレンは「数千年前までは無に帰るという考えが主流だった」と発言

ゼーリエも千年を「すぐ」と表現

魔王がエルフ狩りをさせたのも納得ですね

現代エルフの原型指輪物語The Lord of the Ringsでの性質に近い

ただだからこそ物事を先送りにしがち

強く賢いが変化に乏しい

対する「人間賛歌」回でもあるんですね

すぐ人類の時代が来ると予見したゼーリエ

葬送のフリーレン第25話 感想

それをゼーリエは、自分達はすぐに追い落とされるとネガティブに解釈

対しフリーレンは魔法が広く研究される時代

楽しい時代の到来だと解釈

ゼーリエは陰を、フリーレンは光を見た

陰陽二人が対照的で象徴的でした

未踏破だった理由その2

侵入者の完璧な複製体を生む零落の王墓

実は各コピー体は、最終的に王墓最深層に集結する仕組みだと判明

単に自分を倒すだけじゃ済まないのね

そも罠が多く深層に行くだけでも困難

侵入者は迷宮自体に数を削られ、辿り着いた少戦力でコピー群と戦わなきゃいけない仕組みか

代わりにボス自体は脆弱との事

フリーレンの致命的な隙

葬送のフリーレン25話 感想

岩塊をも瞬時で溶かし蒸発させるフリーレン!!

だが魔法を使う一瞬、魔力探知が途切れる

言い換えれば敵を見失う

対しフェルンは隠蔽が得意

フリーレン同士が戦ってる最中なら、フェルンは完全な死角に入れる訳か

隠蔽が得意なフェルンならではなのね

「フェルンなら」殺せる理由

フェルンはゾルトラーク発射が速い

姿を消して一瞬で殺す

攻防共に速いのは、フェルン達が最初から一般攻撃魔法として学んでいるからか

フリーレンにとっては新しいので反応が遅れる

フェルンは当たり前だから速い!!

「現代魔法使い」だから殺せる

本作は修行するほど強い世界観

しかし反射速度に限っては、ゾルトラークネイティブ世代のフェルンに及ばないんですね

知識を溜め込んだ熟練者でも新参に勝てない!!

現代でならスマホが当たり前にある世代と

スマホがなかった世代みたいなものか

ネイティブ世代の強みなんですね

ものすごく親近感のある理由!!

可能としたのはフランメの夢

フランメが魔法を人類に普及させた事がフェルンみたいな魔法使いを生んだ

普及者だから“人類魔法の始祖"だと

理由は魔王軍に対抗する為も

原点はただ「魔法が好き」だったから

フランメは花畑を出す魔法が好き

幼い頃、あの魔法で「魔法は楽しいものだ」と思った事から夢を持った

皆が魔法が使える世界になればと思った

その小さな夢が、回り回って最強の魔法使いフリーレンを倒す力になったんですね

それが人の夢!人の業!!!!!

大師匠ゼーリエの予言

フリーレンを殺すのは魔王か、人間の魔法使いだろうと予言

フランメの遺産がいつかお前を殺すと

ただゼーリエ、フランメの養母みたいなものでもあったらしい

これまで酷薄で戦闘力至上主義に見えたも

けっこう弟子を大事にしてた

もしかしたら、フリーレンよりよほど「人間的」なエルフなのでしょうか

伊達に長生きしてなかった!!

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冒頭【急募】フリーレンを殺せる人

フリーレン『(複製体には)心がないパターンも考えたほうがいいっ

心があれば精神操作魔法で楽に制圧できる

でなければ力業になる

デンケン、力業で倒せるのか?と心底びっくりしていたようです

が、フリーレンには特に策は無かった様子

がっかりだよ!

フェルン『もしかしたら私、フリーレン様を殺せるかもしれません』

それこそ心がない・・・・物言いをするフェルン

ラオフェンもドン引きです

真顔だから本気で怖いですね…

当人フリーレン『そ? ………じゃあ作戦を立てようかっ』

が、当人はむしろ楽しそう

フェルンの言葉に、昔ゼーリエが言った言葉を思い出した

ゼーリエの“予言"があたった

それが楽しかったんですね

Aパート 情報があります

師匠フリーレン『心がある場合は

 エーデルの精神魔法を使って私の精神防御を破って

 フェルンが殺すって事で良いね?

弟子フェルン『はい

ラオフェン『いや…、"はい"って………

ラオフェンはいい子ですね…

とまれ、二級魔法使いエーデルの魔法をアテにするフリーレン達

二級は伊達じゃないんですな

たぶん百人ほどしかいないはず

ドゥンスト『ゼンゼさんの複製体に襲われて脱落しました……』

傷だらけで、エーデル脱落を伝えるドゥンスト

美人だし主役級のCVだったんですが…

P.A.社アニメだとよく準レギュラーを演じてらっしゃいますよね黒沢さん

ドゥンストは髭フサフサの方

メトーデ『ブライさんは?』

ドゥンスト『……彼の足止めのおかげで逃げ切る事が出来たのです……

一緒にいたはずのブライは姿が見えず

前回は二人で逃走

ほどなく追いつかれたらしい

あの毛玉って足も速いのか

回想のブライ『合格者ナシよりマシだ!

いわゆる後は俺に任せて先に行け!!

散々合格者なしに愚痴ったブライ

こうなったら、捨て石になってでも合格者を出してやるって意地を見せたらしい

デンケンと同じ魔法使いの意地だ!

殴り合いじゃああ!!

ドゥンスト『……情報があります、協力しませんか?』

デンケン『儂は始めからそのつもりだった……

爺さんそういう言い方するから…

ごめんね爺さん不器用だから…

デンケン『治療ができる者はいるか?』

メトーデ『聖典を持ってます

フリーレン様だって鍋敷きにしてるもん!!

メトーデさんなんでも出来ます

前回は精神操作・拘束

しかもいいにおい

前々回では、正面戦闘で「防御しながら攻撃魔法を使う」攻防一体魔法を披露

あれフリーレンさま使えません?

心はない、弱点もない

ドゥンスト『心の働きを精密に模倣しているだけで、心そのものはないようです』

なんとも哲学的ですね

とまれ同じ思考パターンが出来るという事

それはフリーレンの戦闘技術、センスをそのまま使えることに他なりません

魔王様かな?

デンケン『まだ不確定要素が多すぎる』

おじいちゃん欲しがりだなあ

さすが宮廷魔法使いは慎重

はぐれ魔法使い慎重派

リヒター『複製体がフリーレンと同じ実力なら死傷者が出かねない』

むしろ一帯が消し飛んでないだけマシな気が

多分国がいくつか地図から消えるレベル

戦略兵器カテゴリですわ

ゼンゼ『私は答えんぞ』

ごもっとも

まあいるだけで迷惑なんですが

一級を目指すなら「倒せて当然」か

ゼンゼのせいで試験難易度が爆上げ

前回曰く「協力」が二次試験の裏テーマ

ゼンゼが現れても協力して倒せって試験なのね

もっと強いのもいますけど

ラヴィーネ『弱点は無いぜ』

迷宮ボスがガンダム・シュピーゲルだと伝えるラヴィーネ

ゲルマン忍術に弱点はない

ラヴィーネ『一番上の兄貴が』

『大陸魔法協会の、"零落の王墓"攻略の先遣隊の一人だったんだ

実は迷宮の攻略法を兄から聞いていた

あの兄さんそんなに強いのか

ラヴィーネは兄が三人いて、普段は「帝都」にいるんだそうな

彼女が可愛い恰好している原因

ラヴィーネ『協力できる雰囲気じゃなかったからな』

カンネ『フリーレン達は気が付いたら先に行っちゃってたしね~

まさか気付いてなかったとは

多分、協力すべきか考え込んでしまって気付けなかったのか

常識的には協力した方がいい

リヒターもそうだそうだと言ってます

ラヴィーネ『おっさんは』

『ルールがなければ容赦なく仲間を見捨てるタイプだろ? 安易に協力できるかっ

爺さんデンケン『嫌われたものだな?

おっさんリヒター『確かに

 俺はおっさんだが……

 面と向かって言われるとクるものがあるな……

意外なところでダメージを受けていた

冷酷扱いは別にいいらしい

ぜひ一度ザインと一緒に呑んで欲しいところですね

いつか彼もこの街に来るんでしょうか?

ゴリラと一緒に

カンネ『謝った方がいーんじゃない?』

ラヴィーネ『悪かったなオッサン

リヒター『ふん……

しかしリヒター、まんざらでもなさそう

昔の自分とでも似てるんですかね

なんだかんだで人がいい

町の道具屋として親しまれてるみたいですし

急がなければ危ない理由

ラヴィーネ『本体はあの扉の向こう側』

略『攻撃手段を持たない脆弱な魔物だって話だ………

要は中には入れれば、カンネでも勝てる

複製体も全部消えるとの事

以上が兄から聞いた先遣隊の観測結果

またシュピーゲルは神話時代の魔物

当時の記述からの話でしょうか

デンケン『扉には強力な封印が施されている』

略・フリーレン『私の複製体の仕業だね

まさかのフリーレンのせいその2

もう帰そうぜこのエルフ

フリーレン『"命懸けで宝物庫の扉を扉を閉じる魔法"』

曰く術者が死ぬまで解けない封印魔法

ネーミングは民間魔法ゆえか

鳥捕縛魔法といい強力ですな

ラヴィーネ『急いだほうがいいぜ』

略『複製体は、時間と共に最深部に集まってくるっていう習性がある………

『前回の先遣隊は

 兄貴の部隊を除いて殆どが壊滅した

デンケン『むう…………

センケン隊壊滅に唸るデンケン

まさにこの場所で先遣隊大半が壊滅したのだと

これも未踏破の要因

極論、敵が複製なら勝率は五分五分

前回ユーベルも言ってました

なのに実質ゼロなのは、敵が一か所に集まる習性があるからなんでしょうね

対し攻略側は普通は少なからず脱落するはず

フリーレンの致命的な隙

フェルン『複製体は心の働きを正確に模倣しているんですよね?』

つまり行動パターン、弱点も一緒と再確認

実際ユーベル戦はそうでした

一対一なら完全に互角

フェルン『フリーレン様』

『あっちの壁際に立ってもらっていいですか?

フリーレン『うん

振り向くフリーレン、その寸前に乱射するフェルン

無傷、完全防御しているフリーレン

メトーデ『これは……

デンケン『まさか……

容赦なく撃った!!

隙の正体に気が付く実力者二人

でも完全に防いでいて全く隙などありません

やったか!とか言われるレベル

これはフリーレン、おそらく「発射の予兆」に気付いて振り返ったんでしょうか?

さすが実戦経験豊富

カンネ&ラヴィーネ『なんか解った?』『わからん』

ありがとう若者たち

気付いたデンケン達はただものではない

メトーデ別格すぎる

デンケン『確かにこれはフリーレンの致命的な隙だ』

『なぜ戦っているときに気が付かなかったんだ!?

 いや…、"手練"という先入観があるから

 気付けなかった!!

『魔法を使う瞬間に

『ほんの一瞬だけ魔力探知が途切れている

ラオフェン『? それって見習い魔法使いがよくするミスじゃ………?

どのくらい致命的か説明してくれる義孫さん

見習い並み

また実際、デンケンは死ぬほどブッこんでるから気付けるはずだったんですね

でもデンケンは勇者に憧れた世代

他より気付きにくいのか

隙とは魔力探知の途切れ

レーダーが効かなくなるようなものか

敵を見失ってしまうらしい

フリーレン『昔から苦手なんだよね』

昔から(推定千年以上前から)

年代物じゃないですか

パンパンほこりを叩き落とす仕草をじっくり丁寧に描写

ヒンメルが見たら可愛さで死ぬじゃない

フェルン『なんで言ってくれなかったんですか?』

フリーレン『だって恥ずかしいし…

かわいい(千歳以上)

だいぶ呆れているデンケン

フェルンもめっちゃ怒ってるじゃないですか

ちゃんと修行して直そう?

リヒターおっさん『しかし他の技量があまりに卓越しすぎている』

『実際にこの隙をつける魔法使いはほとんどいないだろう

改めてフォローしてくれるリヒター

実際デンケンに圧勝してます

それでも時おり負けてるのは、この隙を突かれたからなんでしょうか

またデンケン達「若者」には見習いレベルでも

昔はそうじゃなかったのかも

魔法技術は日々発展してますから

勇者の場合。作戦会議に微笑む訳は

フェルン『とにかく、作戦会議をしますよ』

改めてリヒターも加わり、車座となって対フリーレン会議(当人参加)へ

その間も「とれちゃう!」されるカンネ

降参を意味するタップ

もうあのツインテール外しておけば?

なんだか久々な無声劇

気が付くと五十年経ってそうじゃない

リヒター『フリーレンの複製体はなんとかなるとして…』

なんとかなったらしい

三人寄れば文殊の知恵

船頭多くして船タイタニックとも言いますが

フェルン『フリーレン様、なんだか楽しそうですね?』

魔法談義だから?

と思ったら、これまたヒンメル一行との旅を思い出したらしい

さすが彼の心を辿る旅

回想 ダンジョンボス攻略会議

ヒンメル『だいたいまとまったなっ』

まとまったヒンメルもイケメンですね

迷宮深層、いかにもなダンジョンボスが闊歩しています

エーデルが見たら即座に帰りそう

フリーレン『ハイターは?』

ヒンメル『今日は二日酔いで駄目な日だ

アイゼン『死んでる……

ハイターはもう死んでるじゃない

とか言ってると戦闘開始

敵は相当な硬度

超人硬度8はありそうですね

アイゼンが陽動、フリーレンが援護射撃

そしてヒンメルが降ってきて一撃貫通!!

銅像のポーズだ!!

貫通するヒンメルもイケメン

フリーレンの攻撃魔法でさえビクともしなかった敵を一発で仕留めたヒンメル

スピード型戦術に長けた天才か

フリーレン『こうやって、ダンジョンのボスを倒すのによく話し合ったなって』

その間も会議は続き、カンネ達も死闘

ラヴィーネがコブラツイストをかけ

ラヴィーネが逆さ吊り天井固め、ロメロ・スペシャルでブロッケンJr.カンネを撃破

すげえな技のデパートかよ……

フリーレン『大丈夫、攻略できないダンジョンなんて存在しないっ』

『私は歴史上で最も多くのダンジョンを攻略したパーティーの魔法使いだよっ

今回、フリーレンのせいで難易度爆上げかと思われたも

案外彼女がいなければ失敗してたのかも

ヒンメルの楽しみだったダンジョン攻略

それが皆の為に活きる

こうして何気ない日々が活き、受け継がれていくものなのでしょうね

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Bパート 全員でなら確実に勝てるけど

フリーレン『全員で戦えばほぼ確実に勝てるだろうけど

 大半が死ぬことになると思う

『たぶん脱出用ゴーレムを使うような暇もないよ

さらっと物騒な事

さすが魔王を殺したエルフだ面構えが違う

ボス討伐は超人師弟コンビ担当

前回、ゼンゼ複製の攻撃はゴーレムによって防御して脱出できていましたが

フリーレンはスピードもパワーも違う

まさにその通りでした

デンケン『複製体の足止めのほうが重要という訳か』

挟み撃ちにあえばフリーレン達が敗れる

何せフリーレン複製体も、全員でかかればほぼ確実に倒せる訳ですから

本物だって全員に襲われれば死ぬ

ホントにぃ?

フリーレン『それじゃ開けてっ』

不意打ちを避けるべく、開けるのはカンネとラヴィーネがやりました

まるでプロレスですね

幸い複製体はぼんやり待っており正面衝突

仕草がめっちゃフリーレン

知らずに挑んだら侮ってしまいそう

デンケン『……さて』

『ではこのメンバーの中で、苦手な相手を言い合おうか

つくづく協力が大事

ヴィアベル隊のように相性を考慮して対応へ

リヒターとカンネみたいな感じか

まあ水がないですけれども

フリーレンvs.完璧な複製体

ゆっくりと浮き上がり、やおら開戦へ

当初、ゾルトラークの狙いを定めてたらしいも

互いに正確に防御魔法を展開

らちが明かないと見たか、フリーレンが現代おそらく初めての自然攻撃魔法戦へ!!

デンケン達のような物理現象魔法!

フリーレン『"ジュドラジルム"』

同時に、紫色の雷を放つ攻撃魔法が炸裂

防御魔法でなく、互いに同じ攻撃魔法を使って相殺しあっているんでしょうか

純粋魔力攻撃のゾルトラークは防御できる

しかし物理現象までは防御出来ない

それゆえ自然現象という「物理攻撃」によって強引に突破するのが現代戦

そのフリーレン版なのか

フェルン『(フリーレン様が予想した行動パターン通りだ…)』

転がるように雷から逃れ隠れるフェルン

戦闘規模がハンパじゃない

おかげで隠れるのは容易か

互いに防御魔法を使わぬ撃ち合い

フリーレンは軽やかに飛行し雷撃を回避

雷撃の規模が凄まじい

リヒターの土魔法も規模が凄まじいも

射程の自在さで桁が違う

やがて柱が崩壊も

フリーレン『ヴォルザンベル

葬送のフリーレン25話 感想

端っこの小さいのがフリーレン達

円柱をバターのように焼き切り瞬時に蒸発

前回ビル並みの「柱を飛ばす」魔法があったも

今回は溶かし蒸発

フリーレンは戦闘規模がひたすらデカい

なるほど一次試験の戦術も納得

一次試験ではゾルトラークのみ使用

ゾルトラークならデンケン達でも防げる

それが一番の利点だったのか?

一次で、カンネが「圧倒的な質量攻撃」をしてリヒターを屈服させたも

さすがフリーレンその比じゃない

フリーレン『(魔力探知が途切れた)』

『(その隙に潜伏したフェルンを

 私は警戒する)』

『(でも目の前の互角の相手の対処で手一杯、フェルンを探す余裕なんてあるはずがない)』

『(だって私の怖さは私が一番よく解ってる)』

そして潜伏したフェルンの探知は困難

第一話からそうでした

フェルンならではの戦術ですね

またこの試験は「協力」「自己分析」

前回曰く長所短所を見つめ直し、どう倒すかを周囲と協力するのが試験の肝でした

その点、自己分析がよく出来ているんですね

さすが歴戦の勇者パーティー

フェルンならフリーレンを殺せる

回想 打倒フリーレン作戦会議

フェルン『ゾルトラークでいいのですか?

フリーレン『もっとも速射性に優れているからね?

魔力を消して隠れゾルトラークを撃つよう指示

でもフェルンにとって一般攻撃魔法

最もありふれた魔法

なので大丈夫か?と不安に思ったらしい

でもそこがいいのか

フリーレン『ゾルトラークは』

『エルフにとって

 比較的新しい魔法だから

 反射神経で無意識に防御できるほどの年月は経ってはいないんだ

略『でもフェルンは違う

『フェルンにとってゾルトラークは、生まれた時からあって当たりもので……

 その身に刻まれていて当然の

 "魔法使いの基礎"だ

『フェルンのゾルトラークなら私を殺せる

ネイティブ世代だから使えて当然もの

だからフェルンの攻防は速いのか

あくまで防御の話をしているも

おそらく攻撃時も、特に思考せず反射的に使える「当たり前」の魔法だから早い

フェルンは魔族も人もビビらせる力業できる

慣れと魔力量両方の恩恵か

人間ならではの強さなんですね

フランメが"人類の魔法の開祖"たる理由

回想・千年前 ゼーリエの居室

大師匠ゼーリエ『フリーレン、お前は私の事が嫌いだろう?

だから二度と会わないと思ってたと

開口一番わかってらっしゃる大師匠

ゼーリエは好戦的で、かつ欲しい魔法をすぐ手に入れたい「結果」重視の人物

フリーレンは魔法は探す過程が楽しい

結果と過程なんですね

完成品フィギュアとプラモデルみたいな

いやちょっと違うか

フリーレン『先生の遺言状を届けに来た』

略『悲しくないの?

ゼーリエ『気まぐれで育てた弟子だ

『……まるで報告書だな

あのフリーレンに言われるとは相当ですよ

ヒンメル達が見たら何と言うやら

対しフランメも実用一点張り

師匠がそういうエルフだと誰より良く解かっているからでしょうか

回りくどいのも嫌いそう

ゼーリエ『皇帝が』

『国を挙げた魔法の研究に認可を下したそうだ

『人間の文化圏では

 今まで"魔法は魔族の技術である"として

 表立った魔法の研究は禁忌とされてきた

略『新設された宮廷魔法使いとやらの教育にも携わっていた

『私にそれを引き継いでほしいとの内容だ

略『大陸最大の統一帝国が魔法の研究と軍事転用を始めると言う事だ

『周辺諸国が黙っていない

『僅か数十年で魔法は大陸中に普及する

 人類の誰もが魔法を使える時代が

 やって来るんだ

千年前まで魔法は禁忌の技術だった

これをフランメが覆した

だからこそ人類の魔法の開祖と語り継がれる

歴史のブレイクスルーそのもの

第四話曰くエルフは数千年の歴史、なのに千年前のフランメが人類の開祖となっている

その食い違いは「普及」にあった訳ですね

フリーレン『そう、凄いことだね。とても』

初めて微笑むフリーレン

人の社会に疎い

逆に千年人間社会から隠れ過ごしてきたゼーリエが深く理解しているのが意外

フリーレンより遥かに世慣れてますね

千年前は「帝国」が大陸をほぼ支配

現代の帝国と仮に同じ国なら

現代では北部一部のみを支配、領土を大きく後退させてしまったらしい

王国などが独立を起こした

また魔族との戦争は百年前くらいに激化

千年前は帝国の天下だったのね

零落の王墓は統一王朝期の遺産

統一帝国の事か、それ以前なのか以後なのか

色んな歴史を経ているんですね

宮廷魔法使い

たぶんデンケンの地位

作中、彼がどこの宮廷に仕えているかは明言されてません

ですが彼の故郷は北部高原にありますし

中央聖都でも一級試験は開催

彼は北部に属する人間であるはず

ゼーリエ『だがそれは私の望むところではない』

当時「帝国」の宮廷魔法使い育成を拒否

歴史の表に出ることを拒否した

ただもし受けた場合、魔王が帝国を滅ぼしていたかもしれませんね

彼はエルフ狩りを命じてますから

ゼーリエ『実に不愉快だ』

略『魔法は特別であるべきだ、才ある者以外に教えるつもりはない

現在の一級魔法使いに相通じる事か

一級が実力主義なのは

真の天才以外は認めない、ゼーリエの思想が一番の原因なんですかね

戦闘力至上主義とは少し違うのかも

ゼーリエ『フランメとは最期までわかりあえなかった』

破り捨てるゼーリエ

フランメがゼーリエの人柄を理解していたなら

こんな遺書を寄越すはずがないと

大師匠激怒してるじゃん…

フリーレン『先生は』

『"ゼーリエは怒って遺言状を破り捨てるだろう"って言ってたよ

ゼーリエ『……!!

フリーレン『"それでも伝えておきたかったんだ"って、"夢が叶ったよ"って

『よくわからないよね

さすが千年前、人の心に疎い

それでも託したんですね

今頃「先生ってば思った通りだ」とか言って笑ってるんでしょうかフランメ

フランメはゼーリエをちゃんと解ってた

怒らせるとも知っていた

それでも伝えずいられなかったのね

ゼーリエ『少し歩かないか』

顔色を変えフリーレンを散歩に誘うゼーリエ

ゼーリエの昔話

回想の中の回想

この人が出歩くなんて珍しい……

少女の夢、大英雄フランメの夢

ゼーリエ『"誰もが魔法を使える時代"は、フランメの夢だった』

『あの子も

『きっとはじめは人類の為とか魔王軍に抗う力とか、そんなものはどうでもよかったんだ

『あの子のお気に入りの魔法を知ってるか?

『"花畑を出す魔法"

『何の役にも立たない下らない魔法だ

花弁魔法のシャルフが何か言いたげですが

フランメの"遺言"と重なるもの

フリーレンも彼女から直接聞いてます

自分は花畑の魔法が好きで、墓にはこの魔法を使って欲しいと言ってました

あんな武闘派で魔王を死ぬほど憎んでいたのに

心根は変わらなかったのね

ゼーリエ『あの子は本当に魔法が好きだったんだ』

『"世界中の人がそんな魔法を使えるようになって欲しい"と、本気で願ってた

『虫唾が走ったよ

ちょくちょく強火の否定が入るものの

ただ好きだから願った

幼いフェルンが、魔法でハイターが喜んでくれたからその道を選んだのと同じ事か

魔法を選ばれた者の技術と思うゼーリエには

虫唾が走って当然の「夢」

しかし純粋な夢だったんですね

ゼーリエ『まるで女の子みたいな可愛い夢だ』

『でも実際にそうだったんだよ

『これはあの子が私よりもずっと背の小さな小娘だった頃に語った夢物語だ

葬送のフリーレン第25話 感想

まさに少女の夢だったと

後に実利を伴いながら、同じ夢を持ち続けた

なんて純粋

またゼーリエは、幼いフランメを養育し「追い抜かれていった」んですね

まんまフリーレンとフェルンですわ

ゼーリエ『正直私はそんな時代はずっと先の事で』

人間の短い寿命じゃ無理だと思ってた

だが成し遂げたのだと

だからフランメは遺言を残したのか

ゼーリエ『私にとっては無にも等しいような短い時間で』

『人類の魔法の開祖にまで上り詰めた

だから叶ったよ、と報告してきたんですね

子どもがテストで満点とってきたようなものだったのかもしれません

たとえゼーリエを怒らせるとしても

それでも伝えずいられなかった

夢を知ってくれている師匠だから

大切な人だったから

寿命なきエルフ、生き急ぐ人類

フリーレン『先生はいつも判断がとても早かった』

『まるで何かに急かされるみたいに

ゼーリエ『人間には寿命がある

『私たちよりも死に近い場所にいるんだ

 人生には重大な決断をしなければならない時がいくつもあるが

 あの子達は

 それを先送りに出来ないんだ

あの子「達」と複数形

ゼーリエは多くを看取ってきたんですね

フランメだけじゃない

人間たちが生き急ぐをの見て来た

彼女が酷薄なのは、"自分に言い聞かせる為"でもあるんでしょうか

亡くしても大事じゃないと自分に言い聞かせる

優しい人ゆえなのかも

ゼーリエ『私達は』

『百年後にやっても二百年後にやってもいい、千年ほったらかしたところで何の支障もない

実際フリーレンは千年ほったらかしました

でも背中をヒンメルが押してくれた

人類は生き急ぐから

フランメと同じなのでしょうね

ゼーリエ『私たちの時間は永遠に近いのだから』

本作のエルフは寿命がない

殺されない限り死なない

現代「エルフ」の原型指輪物語、J・R・R・トールキンが描いたエルフ像に近いんですね

本作のエルフは極めて古典的な長命種

ゼーリエたちの"先を行く"フランメ

最初はその手を引いて歩いてたのに

やがて先に行き、いつしかその背中しか見えなくなってしまう

まさに「エルフから見た人」そのものか

いつも見送る側なのは切ない……

人は「生き急ぐから」発展する

人はすぐ死んでしまう儚い種族かもしれません

でも寿命があるからこそ生き急ぐ

功績を残し文明を進歩させる

人間賛歌か

フリーレンを殺す者がいるとしたら

ゼーリエ『これから先は時代が加速するぞ』

『たった千年だ。たった千年で、人間の時代がやって来る

長い歴史の中では千年なんてあっという間

これは現実にも言える事か

現生人類の始まりは、約20万~15万年前のアフリカだと言われています

それと比べればここ2,000年の激変

産業革命からの100年ちょっと

それと同じブレイクスルーだったんでしょうね

ゼーリエ『私たちは人間に追い抜かれる』

勇者ヒンメルとの旅を回想するフリーレン

彼らは強かった

彼らはある意味でフリーレンより強かった

フランメが願った、魔族と戦える力を手にした人類そのものだったのか

彼らも魔法文明の恩恵にあるんですものね

ヒンメルは「勇者」ですが

何かしら魔法で補正を得ていたなら、それはフランメの恩恵だったのでしょうね

魔法文明なくば出会えなかったのかも

魔法革命だったのか

ゼーリエ『鍛錬を怠るなよフリーレン』

『お前を殺す者がいるとすれば、それは魔王か、人間の魔法使いだ

だから冒頭でフリーレンは笑ったんですね

大師匠の予言通りだった

たった千年で、自分を殺す魔法使いが現れたと

いやそれ以前も数回負けてますが

とまれフランメが起こした魔法革命

そのゴールの一つなのか

フリーレン『楽しみだね・・・・・ゼーリエ』

『この先たくさんの魔法使いと、色々な魔法が見られるんだね?

ゼーリエは凋落の時代だと解釈

対し楽しい時代だと解釈

人類みんなが使えるなら、多彩な魔法使いと魔法が現れる事に他ならない

それこそ「つまらない」民間魔法が典型

数こそが多様性を生む

フリーレンは楽しんでいるんですね

二人の陰陽が象徴的

ゼーリエは振り返り、ネガティブに捉えた

フリーレンは未来を向きポジティブに

立ち位置が思想そのものでした

回想終了 フリーレンvs.複製体

ゾルトラーク一閃、複製体を飲み込んで幕

葬送のフリーレン 第25話 感想

この殺意溢れるたたずまい!

まさにゼーリエの予言通り「殺して」みせた

フランメの少女時代の夢が、最強の魔法使いを殺す力にまで巡り巡ったのか

それに生き急いだのはフェルン代名詞

彼女もフランメと一緒

人間賛歌の勝利なのでしょうね

フリーレンvs.複製体

フリーレンだけでは倒せなかった

フランメの遺産が、先に進む力になったんだと

死してなお受け継がれていくもの

本作のテーマそのものでしたわ

フランメはもう死んだじゃない

次回、第26話「魔法の高み」

まだトドメはさせてない…ってコト!?

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葬送のフリーレン 感想 2023年10月

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葬送のフリーレン 第2話「別に魔法じゃなくたって…」
葬送のフリーレン 第3話「人を殺す魔法」
葬送のフリーレン 第4話「魂の眠る地」
葬送のフリーレン 第5話「死者の幻影」
葬送のフリーレン 第6話「村の英雄」
葬送のフリーレン 第7話「おとぎ話のようなもの」
葬送のフリーレン 第8話「葬送のフリーレン」
葬送のフリーレン 第9話「断頭台のアウラ」
葬送のフリーレン 第10話「強い魔法使い」
葬送のフリーレン 第11話「北側諸国の冬」
葬送のフリーレン 第12話「本物の勇者」
葬送のフリーレン 第13話「同族嫌悪」
葬送のフリーレン 第14話「若者の特権」
葬送のフリーレン 第15話「厄介事の匂い」
葬送のフリーレン 第16話「長寿友達」

葬送のフリーレン 第17話「じゃあ元気で」
葬送のフリーレン 第18話「一級魔法使い選抜試験」
葬送のフリーレン 第19話「入念な計画」
葬送のフリーレン 第20話「必要な殺し」
葬送のフリーレン 第21話「魔法の世界」
葬送のフリーレン 第22話「次からは敵同士」
葬送のフリーレン 第23話「迷宮攻略」
葬送のフリーレン 第24話「完璧な複製体」
葬送のフリーレン 第25話「致命的な隙」